あやしい自己啓発系の香りがするタイトルに引いていらっしゃる方もいるかもしれませんが、宗教に勧誘したりしませんので安心して最後までお読みください。
イタリア人の友人夫妻と出かけた時のこと。
立ち寄ったコーヒーショップで、ご主人はエスプレッソとペリエをオーダーしました。妙な組み合わせだね、と言ったら「エスプレッソを飲む前にこうやって口の中をソーダでクリアにして、口をエスプレッソ受け入れ態勢にしてあげるんだ。そうすることでよりエスプレッソが美味しくなるからね」と教えてもらいました。
イタリア全土でそうされているのか、それとも彼が生まれ育った地域だけでそうされるのか知りませんが、さすがはマンジャーレ、カンターレ、アモーレ「食べて、歌って、愛しているうちに終わる一生」を語る国・イタリア。 飲み物ひとつ飲むにしても、それを少しでも楽しむための一工夫や手間を惜しまないんですね。
画像はdonna fanpageからお借りしました
カプチーノにしてもそう。
「チョコレートパウダーがかかったカプチーノを飲みながら、フォカッチャやクロワッサンをちぎってそれにつけて食べるのも美味しいんだよ。特にフォカッチャの場合は少ししょっぱいだろ?その塩とチョコパウダー入りのカプチーノが自分の口の中でキスをするんだ。ああ、もうその時の味と言ったら・・・マンマ・ミーア!!!!」
チョコレートが香るカプチーノがフォカッチャのほんのりとした塩味とキスをする・・・・。 VERYな奥様達が通うお料理教室の先生なら間違えなく「カプチーノとフォカッチャのマリアージュ」とかほざくところをキスですよ、キス。
お互いの味を引き立てあうものをこんな風に表現するなんて、と感心しながらも、人生はこんな風に小さな幸せや感動の連続なのだろうと思いました。それをより味わい深いものにする一工夫や手間も惜しむべきではないですね。 今あなたが感じている悲しみや苦しみは、明日訪れる小さな幸せをより味わい深くするためにあるのかもしれませんよ。
<イタリア関連書籍>結婚式の引き出物に使われているパスタ「マラロニ」(著者命名)のエピソードは笑いすぎて涙が出ました。この記事に登場したイタリア人にそのパスタの話をしたら「ねえ、なんていう会社の商品か書いてあった?!」と気になってしようがないようです・・・。