この水の色・・・・・川で洗濯をした方がまだまし！といいたくなりますが、問題はその川にありました。
The EPA’s Hush-Hush Response To The #FlintWaterCrisis https://t.co/v2v54PSUyK #ArrestGovSnyder pic.twitter.com/wjToAhhd2D
— MintPress News (@MintPressNews) 2016, 1月 15
アメリカ・ミシガン州のフリントという貧しい街の水道水が大変なことになっています。市民が「色も臭いも味もおかしい」といい始めたのは、フリント市が水源をヒューロン湖から一時的にフリント川に切り替えた時でした。
そしてバージニア工科大学の調査団が、その水がひどく腐食していることを発見しました。実はこのフリント川はその汚さで有名だったのです。ヒューロン湖からの供給ラインが完成するまでの一時的な水源となっていたフリント川ですが、現在はもう既にヒューロン湖を水源に戻したとのことです。ただ既に主要な水道管が腐食した汚い水で汚染されてしまったため、現在は州兵が派遣されてペットボトルをはじめとするきれいな水の配給をしているそうです。（引用元：5 things to know about Flint's water crisis - CNN.com）
日本と無関係とはいえない街・フリント
GM（ゼネラルモーターズ）の発祥地であり、長年同社の工場が市経済を支えるという典型的な企業城下町であったが、親会社の経営不振により、市内工場を閉鎖。その結果、大量の人口流出とともに市街地の急激な衰退、著しい犯罪率増加を招くこととなった。
親会社の経営不振とありますが、これは日本車がアメリカで売れ始めたことと関係していると思うんですよ。日本のメーカーが入ってきたからGMが売れなくなって、工場閉鎖・・・という流れ。
ベースで働いていた時ミシガンのロゴ入りのパーカを着ている人を接客した時に「あの・・・やはりミシガンの人達は日本をよく思っていないのでしょうか」と聞いたら「うーん・・・答えにくいなぁ（苦笑）」と言われてしまいました。
全米でも最も治安が悪い都市ワースト１０の常連フリント市。どのくらい治安が悪いの？
フリント出身の青年に「銃で撃たれたことが二度ある」という話を聞いたことがあります。 一度目の話は忘れてしまいましたが、二度目はスーパーの駐車場で強盗に撃たれたそうです。
フリントでは銃声を聞くことは珍しくもなんともありませんでした。そのため彼がアフガニスタンに駐屯していた時、周りの兵士達が就寝時間になっても銃声が頭から離れなくて眠れずに苦しんでいたのに、銃声に慣れていた彼だけは毎晩のように爆睡していたそうです・・・。
「フリントがいくら危険と言っても、少しはまともな場所はあるんでしょう？」と聞いたところ「少しは・・・というところはある。でも家族連れで楽しめるようなショッピングモールなんてもちろんないし（あっても強盗が後を絶たないから経営が成り立たない）、実際僕の家の周りもギャングスターばかりだった」という答えが返って来ました。
もちろん仕事なんてありませんから、稼ぐとしたらドラッグディーラーになるか、強盗するか・・・ってとこでしょうかね。それからフリントの若者にとっての大都会でもある、ミシガン州最大の都市（だけど州都ではない）デトロイトも治安の悪さでは有名。
エミネムの故郷でもあるこの街は、"8 Mile"という映画（エミネム主演）でそのすさんだ様子が描かれていましたね。
ただフィギュアスケートグランプリシリーズのアメリカ大会の会場になったりするくらいなので、街全体が衰退しきってしまっているフリントとは違い、比較的まともなエリアもあるようです。
◆フリント (ミシガン州) - Wikipedia
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