第23代仏大統領を務めたニコラ・サルコジ氏の妻、カーラ・ブルーニ・サルコジさん。
彼女の「華麗」どころでは済まない恋愛遍歴を見たら、フランスという国の懐の深さというか、大人の文化というか、個人主義について考えさせられました。
マダム・サルコジと同じような恋愛遍歴を持つ女性は、日本ならまずファーストレディにはなれないでしょう。
大物喰いのスーパーモデル時代を経て、親子丼(しかも略奪愛)の末出産
カーラさんに関するウィキペディアに書かれていることが全て本当だとしたら、スーパーモデル時代はすごい。エリック・クラプトン、ミック・ジャガー、ドナルド・トランプ、そして私の大好きなヴァンサン・ペレーズまで!!!
特にミック・ジャガーとの不倫が当時の彼の妻、ジェリー・ホールにばれた時はすごかった。ジェリーがカーラに対し「ただじゃおかないから!」と言えば(自分だって前妻がいた時から始まった関係なのにね)、カーラは「クラスのない女」とたったひとことで斬り捨てて相手にもしない。
続いて親子丼。当時同棲していた哲学者のジャン=ポール・エントヴェン氏の息子(既婚者)と恋に落ち、彼の子供を出産。2001年に恋に落ちたとありますが、出産は同年の7月。計算が合わない。短く激しい恋だったのか、ただの火遊びだったのかはわかりませんが、おそらくカーラさんは恋をする時に「これは真剣であれは遊び」とか考えないタイプなのでしょう。心の赴くままに、流されていくタイプ。
そしてカーラさんの子供の父親は、それが直接的な原因かどうかはわかりませんが、離婚してしまいました。今でも時々思い出す、彼女がインタビューで語った言葉があります。
「情事は結婚生活の維持に必要なもの」
現実的ですなぁ。
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日本なら完全に「黒歴史」とされる派手な恋愛遍歴を持つ女性でもファーストレディになれる国・フランス
フランスでは、カーラさんの恋愛遍歴は「生きてりゃまあ色々あるでしょう」「美人なうえに知的なら男にモテて当然」くらいに思われなかったのでしょうか。彼女がファーストレディになった時のフランス国民の反応はよくわかりませんが、とにかく日本だったらまず考えられない。やはりフランス文化は個人主義に基づいているんだなぁと思いました。他人の過去までとやかくいわない。過去に対してどうのこうの言ってもしようがない。そして散々恋愛を楽しんできた後におさまったのがファーストレディというポジションであることもすごい。
現役としての女の賞味期限が日本よりもうんと長いと考えられるフランスでさえ、年をとってきたらやはり多少焦りは感じると思うんですよ。カーラさんのような方でも。自分の年齢が上がるにつれて、言い寄ってくる男性も年寄りの妻帯者ばかりになってきたら、やはり女としては色々思うところがあるはずなのです。そうなる前にすごろくでいえば「あがった」カーラさんは、一筋縄ではいかないしたたかさを感じます。
美しい花にはとげがある。
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