Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

ベース内で異動して感じたこと(接客業→事務職)

接客業から事務職に異動した理由は、事務職なら老いが気にならないと思ったから(笑)。接客業だと経験を積み重ねればよりよい接客ができるようになりますが、そこは米軍基地です。客のほとんどがアメリカ人男性。やはり接客する側が若くて綺麗な方がサービスとしてはよりよいに決まっていますよね。

Asian Beauty

日本人は若く見えますから黙っていれば私が三十を超えたおばさんであることはバレませんでしたが、チップをはずんでくれる男性客達は、たいてい私を二十代前半~半ばくらいだと思って接していましたから、だんだん申し訳なくなってきました。別に詐欺でもなんでもないんだけど、居づらいっていうのかなぁ。三十代を迎えた女子アナみたいな感じ。わかります?アナウンス技術が優れている三十代よりも、二十代前半のxxピンとかxxパンとかxxポンとかそういうぱっぱらぱーなニックネームが定着しやすい可愛い子の方が視聴率が稼げる感じ。まあそのピンポンパンsも平等に老いていくんですけどね。
だけど接客業は毎日いろいろな人に会えるため、同僚との人間関係がうまくいかなくても気分転換がしやすかったということと、職場の人間関係がよかったのでついつい居座ってしまいました。

だけど事務職ならそのコマンドの業務に関する知識の量が年齢と比例し積み重なっていく上、オフィスに引っ込んで隠居していますから、老いが気にならないでしょう?顧客のほとんどが男性という環境での接客業だとどうしてもね、ルックスとサービスの質は切り離せないと思ったのです。

事務職に移って感じたこと

  1. フィリピン人がほとんど出入りしないオフィスだったため、タガログ語が聴こえてくることが激減した。その代りにネイティブスピーカーの英語が聴こえる時間が増えて米軍基地らしくなった(接客業に就いていた施設はフィリピン軍の基地のように感じることが多かった)。横須賀基地にもこんな聖域があるのかぁと思った。
  2. エンゲル係数が急上昇した(接客業に就いていた時は商品としては出せないものを使って作ったまかないのお世話になることが多かったため)
  3. 痩せた。ユニフォームに頼れなくなったたことと、食べ物へのアクセスがなくなったため。接客業に就いていた時はそんなにお腹が減らなくてもキッチンに行ってついつまんでしまうことが多々あった。また私服で働く時間が長くなると体が引き締まりますね。
  4. オフィスで働くようになったら、フロントラインで働いていた頃とは違う客層の相手をするようになったため刺激的だった(ハードルが上がって楽しかった)。
  5. 膨大な数のメールが送られてくるのを読んだり、3.の客の相手をしていて日本人が必死に覚えようとしているビジネス英語は本当に無意味だなぁと思った。Please kindly・・・とかそういうフレーズを乱用するのとか、もうビジネス英語と呼ばれるものを勉強すること自体をやめましょう!
  6. 接客業=ベースの底辺で働いて経験したことが、なんだかんだいって活かせてよかった

異動にかかった時間

ベースにおける内部異動ですから、それほど時間はかかりませんでした。異動先によっては内部といってもバックグラウンドチェックやドラッグテストで時間がかかるようですが、筆者の場合はあっという間でした。
11月上旬に面接をし、翌年の年明けから新天地で働き始めました。
ロッカーを用意してもらい、e-mailアドレスを設定してもらい(接客業の時は職場のe-mailアドレスはもらえなかった)、名刺ができて、とまた一からスタートだったわけですが、やはり最初は寂しかったですよ。でも想像していた通り、老いへの恐れから解放されたのはよかったのと、ぎゃーぎゃーうるさいタガログ語の会話が聞こえてこなくなったのは本当によかったです。

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