「外国に住んだからって、自分が幸せになれない問題が解決されると思うなよ」みたいなことを書いた記事で「マーケットを変えたら売れましたっていう人も確かにいます」と言及しました。今日の記事は、海外には出なかったけど、マーケットを変えたら幸せになった日本人女性の例です。
顔は浮世絵のモデル風。身長が高い。でもすらっとしていてモデル体型なのではなく、がっちりしている。安藤美姫さんの身長を10cm高くして、20kg太らせた感じの外見のその女性を真由美さんとしましょう。
たった今書いた彼女の外見の描写からすると、日本人男性には受けないタイプであることが皆さんにもわかるでしょう。外国人男性から見てもあやしいところです。
しかも真由美さんは田舎に暮らしていました。ということは人口が少ないということですから、彼女がいた市場では出会いそのものも少ないということです。
大都会同様に、田舎の規模の小さい市場でも、適当な女子アナ服を着て、雰囲気美人をやっていればすぐに売れるでしょう。だけど女子アナ服には彼女のサイズがありませんし、雰囲気美人になろうにも、浮世絵風の顔はどうにかなりますが、がっしりとした体型が邪魔をします。
おそらく真由美さんは思春期の頃からずっと、自分の外見にコンプレックスを抱えていたのではないかと思われます。
だけどある程度の年齢になれば誰かしらとまとまります。たとえ田舎でも、真由美さんが「そろそろ結婚したいから」と思えば、贅沢を言わなければ相手はいたはずです。
多くの人が田舎でシングルにいることに対する風当たりの強さというか、偏見に耐えられなくなって「このあたりで手を打とう」とまとまってしまうのです。
だけどきっと、真由美さんは結婚したいわけではなかったのです。恋をしたかったんじゃないかな。
photo by Trent Bigelow
せっかく女性に生まれてきたんですもの。口説かれる楽しみ、恋の始まりの高揚感、恋の賞味期限が切れ始める時の寂しさ、失う時の胸が張り裂けるような痛み、すべて噛み締めてみたいじゃないですか。
彼女は専門学校を卒業して、1年働いてから外国人がたくさんいる環境を求めて、横浜にやってきました。そして横須賀基地周辺で遊ぶようになりました。横須賀進出後の歴代のボーイフレンドは、全員ブラザー(黒人男性)です。
「日本人にモテなかったから、横須賀でちやほやされて喜んでるんだ」と言われてしまえばそれまでです。だけど真由美さんのように、明らかに日本人男性しかいない市場では売れないとわかっていれば、市場を変えるのもありでしょう。それで人生がちょっと楽しくなればいいじゃないですか。
あのまま田舎に住んでいたら、きっと「鉄人並みだからさー」などと自らすすんで話のオチになるような三枚目路線を歩んで、自分の人生はこういうものだ、と言い聞かせていたかもしれません。
だけど自分より大きな男性達が大勢いる環境にやってきたことで、二枚目半くらいまで浮上できたのです。ずっと三枚目をやっていたら知ることのなかった女としての楽しみや幸せを知る権利は、誰にでもあります。
でも横須賀基地周辺という市場での幸せは保証されていませんよ。性病と妊娠に気をつけて戯れの恋を繰り返すのもよいでしょう。だけど幸せになれるかどうかは、結局あなた次第です。
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