Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

アメリカ人男性の胃袋は、ある程度心の中が見えてからでないと勝ち取れないものだ

The way to a man's heart is through his stomach.
「男性の心をつかむにはまず胃袋から」

といいますよね。だけど相手がアメリカ人の場合、心が少し通じ合ってからじゃないと、胃袋をつかもうとしても怖がられるだけだと思います。
日本人男性が相手なら「料理を作ってくれる女の子」=家庭的というイメージでウケるでしょう。だけど付き合い始めたばかりのアメリカ人男性に家庭的な一面をアピールしても逆効果です。

Breakfast

上記のFlickrからお借りした画像のような朝食は、私の夫の好みです。フレンチトーストがパンケーキだったら尚よし!
だけどもし私がこういう朝食を(正式に)つきあい初める前に作っていたら、夫は恐れをなして逃げていたかもしれません。胃袋をつかもうと焦ってしまうあまり、心の中に入れてもらう前に逃げられていただろうということです。

"She's my girlfriend."と紹介されていないうちから手料理はまずい

何度かデートちうるしていれば「私達つきあってるんだよね」という暗黙の了解が成立する日本人の恋愛文化とは違い、アメリカ人には【初心者向け】英語のテスト勉強をしていても教えてくれない恋愛英語がわかる一冊 - Inside the gateという記事で書いたように、一対一のおつきあいをきちんと始める前に、何段階かあります。
例えばアメリカ人男性が、ガールフレンドという言い方の代わりにこんな風に話すのを映画やTVで聞いたことがありませんか?

"The girl I've been dating said that she doesn't like ...."
「つきあってる女の子が・・・・は好きじゃないって言ったんだ」

私は半年くらいThe girl I've been datingのままだったら、my girlfriendに昇格することはもうないだろうと思います。手放したくない女性に出会ったら、男性は半年も待てずにthe exclusive talkをするはずですからね。
そんな状態で「ねえ、明日の朝はどんなものが食べたい?」とか聞いても、男性を追い詰めてしまうだけです。明朝という近い将来のみならず、遠い将来まで約束させられそうなプレッシャーを感じて、重くなってしまうかもしれません。

彼との会話には、故郷の味に関する情報がたくさん詰まっている

女っていらんことばかり喋りすぎるから、男性がふと漏らしたひとことを拾いそびれがちです。自分のことば~っかり喋ってないでちゃんとキャッチボールしましょうね。
例えば一緒に映画を見ながらFritosのチップスを食べている彼が「Frito pieが懐かしいなぁ」とこぼしたとします。そしたらFrito pieって何?って思いますよね。

Frito Pie

アメリカで野球を見に行くとスタジアムで売られていたのを覚えています。Fritosのチップスの袋の中に、チリとチェダーチーズを入れてはい、と渡される(サワークリームもあったらなぁと私は思いました)。上の画像だとレッドオニオンやハラペーニョも入っていますね。
それを混ぜて食べるだけなんだけど、こんなスナック(軽食)が食べたい時に出てきたら嬉しいでしょう。この程度なら彼の胃袋を攻略するのにちょうどよいと思います。
ガールフレンドに昇格していないのに「あなたのお母さまがよく作ってくれるもののレシピを教えて♪」なんて言ったら彼は引くかもしれませんが、スナック程度ならいいですよね。しかもこれからどんどん寒くなりますから、食べるとぽかぽかと温まるチリはさっと出すのにちょうどよいでしょう。

チリの作り方  ビーフが好きなのか、ポークが好きなのかなどその人の好みにもよります。「ビーンズが入っていない、牛挽き肉のみのさらさらしたチリの方がいい」など、色々聞きますからそういう発見も楽しいですね。

www.foodnetwork.com


PRTを控えて節制を心がけている彼にさりげなくこういうサラダが出せるようになるとか、それはきちんとおつきあいしてからの方がいいです。そうじゃないと怖がられるか、都合のいい女で終わってしまいます。料理の腕を見せるのは、心が少し寄り添ってからにしましょう。

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