毎年夏休みをとってアイスランドに向かう芸人のふかわりょうさん。
なぜ毎年行っても飽きないのか?
「アイスランドには本物の静寂があるからです」
司会を担当している「5時に夢中!」で真剣にそう説明して滑って、その時のスタジオの静まり返り具合から、番組共演者のマツコさん(中瀬ゆかりさんだったっけ?)に「静寂芸人」と呼ばれるようになったわけですが、ふかわさんのおっしゃることが少しわかるようになりました。
アイスランドに行ってきた友人の撮影した画像を見てからは。
「この世の果て」という表現が似合う
私は横須賀のどぶ板にもよく「この世の果て」という表現を使いますが、またそれとは別です。
どぶ板の場合、そこにある退廃的な空気と、そこで異性を漁り続けるしかできない人達のどん詰まり感を指してこの世の果てと言っていますが、アイスランドの場合、まさに地理的にこの世の果てという感じなのです。
どこの国から見ても遠くひっそりとした島国みたいな感じ。時の流れの速さの感じ方や、空気の匂いが違いそう。
ちなみに私は日系企業で働いていた頃「あなたの周りは空気がゆったりとしているわよねぇ」とお局様に嫌味を言われたことがあります。空気の読めないマイペースというか、要するにとろいってことでしょ。
話をアイスランドに戻します。
実際に地図で見てみると・・・
なんだかクールミント的な位置。
緯度で言えばスカンジナビア半島やデンマーク領グリーンランドと等しいのですから、鼻毛が凍り付く寒さであることは予想できます。行ってみたいな・・・。
アイスランドの色彩は人工的なものやけばけばしい色がない
友人が撮影した画像を見ていて気がついたのですが、アイスランドは、観光地に限ってかもしれませんが、色彩が独特なのです。
豊かな自然と、その中に存在する人間が作り出したものの境界線があまりないんですよ。自然と言えば、白、青、緑、茶色、黒、そして太陽のオレンジ・・・
色の名前で選別すると数少ないようですが、実はグラデーションは深くて、人間が造り出したものはそのグラデーションの中におさめられて自然に溶け込んでいる感じ。
そしてぽつんとたっている家もこんな感じ。
ね?(この画像に限り友人が撮影したものではなく、flickrからの借り物です)
チェーンの居酒屋と家電量販店の看板が乱立する、日本の首都圏のターミナル駅周辺のあの雑多な感じと比べると、目に優しいと思いませんか?
ふかわりょうさんが滑る音が聞こえてきそうな静寂が、この国にはちゃんとありそうです。