Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

国際離婚に踏み切れない夫婦達

「どうしてもアメリカ人と結婚したかった」 日本人女性とフィリピン人女性ではその理由が違う - Inside the gateという記事の続きです。

「ダーリンはアメリカ人」という人生設計を実現させるため、アル中や人格的な問題などには目をつぶって結婚した日本人女性達ですが、やはりその問題が自分の手に負えないとわかっても、なかなか離婚できないのはなぜでしょうか。
子供がいる場合は思い切って離婚することも容易でないことはわかりますが、子供がいないのにいつまでもお互いの文句をいいながら、婚姻関係を維持するカップルとはどんなカップルなのでしょう。

Scared to walk alone 今更一人になれない

departures

これは何も国際結婚した夫婦に限ったことではありませんが、配偶者にはもうほとほと愛想を尽かしているけれど、かといって次が控えているわけでもないとなると、「こんな相手でもいないよりはましか」と婚姻関係を継続してしまうのです。
夫婦なのに寄り添っているのではなく、ただ単に"stuck"という状態ですね。
結婚する時よりも離婚の時の方がエネルギーを要するとはよく聞きますが、もしかすると国際離婚の方が大きなエネルギーを必要とするのでしょうか。
確かに一人で歩きだすことは、特に中年になったら勇気がいることでもありますが、どぶ板のバーで配偶者に対する愚痴を垂れ流した後に、寂しさを紛らわせてくれる異性を探し続けてふらつき続けて歳をとることの方が、私はよっぽど怖いです。

妻が軍人の扶養家族のIDを手放したくない場合

あるパーティーで見かけた米兵x日本人女性の夫婦。ともにちゃんとドレスアップはしていましたが、一度も目を合わせることはなく、食事もほとんど手を付けず周りの人達と歓談することもありませんでした。二人でずっとスマホをいじっているだけ・・・。
この日本人妻はちょっとした有名人だったため(好ましくない意味での有名)、私はどんな男性がこの女性と結婚したのか、興味がありました。
ぱさぱさの金髪にcakeyなお顔のこの女性に、NEXで買い物をしていたら突然「温泉行きたくない?」と声をかけられた日のことを、今でもよく覚えています。
明らかに冷え切っている夫婦ですが、もうこれは妻が離婚に応じないケースの典型かな、と思いました。たかが扶養家族のIDだと思われそうですが、あらゆる恩恵がありますし、中には「NEXやカミサリーに出入りできなくなると何かと不便だから、別居はしても離婚はできない」という日本人妻もいます。
NEXとカミサリーに入れなくても、これといって不便を感じないだろうなと思う私は、この執着ぶりが理解できません。IDを手放したら人生終わるのか?何かを手放すことでしか手に入れられないものもあるのに。

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