日本で可愛いとされる顔はこんな感じですよね。
こういう「可愛い顔」になるために、私のような薄い顔はがっつり!盛らなくてはいけないのです。でももう盛って可愛くなる歳でもないし、正しい盛り方を知らないと顔面がピカソの作品みたいになってしまいます。こういう可愛い顔を目指さずに、地味かつ不美人なまま勝負をしていた強気な女性達の集団にお会いしたことがあります。
あるフランス人の新居のお披露目パーティーに呼ばれていった時のこと。
フランス人やジブチ人、スペイン人とインターナショナルなそのパーティーに、彼女達は来ていました。そして平たい顔の不美人達が群れて日本人女性のことを話しながら、嘲笑していました。
「日本人女性は自分に自信がなさすぎ」
それではあなた達の自信はどこからくるの?と私は思ったわけですが、そこはつっこまずにぐっと我慢しました。彼女達の自信の根拠はどう見ても外見ではありません。
彼女達は皆、ボーイフレンドがフランス人という共通点がありました。
それでは彼女達の自信の根拠はなんだったのでしょうか?フランス人男性をボーイフレンドに持っている=おフランスの洗練を知っていますってこと?
フランス人男性は若い美人よりも、知性とエレガンスを備えた大人の女を好む?
フランス人男性達だって若い美人は大好きでしょう。男ですもの。
だけどこの記事の冒頭の広告写真のような、盛りまくって寝ている時以外は自分の外見のことばかり考えている女の子よりは、知性とエレガンスを備えたそこそこの外見の女性を選びそうです。なにしろフランスでは「女とワインは古いほうがいい」っていうくらいですからね。
かつて一世を風靡したフランス人モデル、レティシア・カスタのことを私が称賛したところ、当時同僚だったフランス人男性は「うーん、頭悪そう(苦笑)」と言ってNGを出しました。
元仏大統領のニコラ・サルコジ氏の元妻セシリア・アティヤスさんの場合もそうです。 セシリアさんも「誰が見ても美人」というタイプではありませんし、化粧っけもありません。だけど彼女は百戦錬磨の女ですよ。
一人目の夫と結婚中にサルコジ氏と出会って、ダブル不倫の果ての結婚。大統領夫人なんてつまんないといって離婚して、実業家と再々婚。美人じゃなくてもこれだけ華麗な恋愛遍歴があるのか、と思うと、愛の国フランスではやはりお人形のように可愛い顔よりも、シックであることやエレガンスが求められるのでしょう。
そしてそういう「大人の文化」が発展した国の男性に認められたことこそが、前出の日本人女性の集団の自信の根拠なのです。
だけど、彼女達を見ていて思ったことは「地味とシックは紙一重」ということ。フレンチシックと洗練の壁は高い・・・。ジェーン・バーキンの、洗いざらしの白いシャツにデニム、そして籠バッグというシンプルなあの装いがスタイルとして成り立ったのは、彼女に個性や魅力があったからこそ。同じことを私達アジアンがやってシックに見えるかというと、あの安井かずみさんでも難しかったんじゃないかなぁ。貧相に見えてしまうリスクもあります。
権力者の愛人=謎の美女という定説が根底からひっくり返された
画像は"State Secret Revealed: Mitterrand as a Doting Father" からお借りしました
仏ミッテラン大統領の葬儀にて。
画像の左端はミッテランの奥様。中央は愛人との娘、そしてその右隣は愛人。
これが日本なら、愛人は銀座の高級クラブのママだったりして、抑えようと思っても封じ込めきれない女の香りをさせた年齢不詳の女性が権力者の愛人像としてはしっくりきます。権力・財力の等価として美が一番しっくりくる。というかそもそも愛人は葬儀に参列させてもらえなさそう。
だけどフランスでは、普通に歳を重ねてそれを無理に若作りでごまかしたりしない、年配の女性が一国の大統領の愛人をやっていたのです。女がこの年で現役でいられる国は、世界中どこを探してもそう簡単には見つからないでしょう。
大統領の愛人か・・・きっとすごい美女なんだろうな、と思った人には拍子抜けする外見ではありますが、こんな風にフランスには若い美女が太刀打ちできないものを持ったマダム達が大勢いるのでしょう。「私47歳。20代に見間違われます(嬉)」なんていうテキスト広告が配信される日本で暮らす私には、若さも美貌も太刀打ちできないそれ=洗練がどんなものなのか想像もつきません。でもやっぱりフランス人だって男ですもの。若い美人は好きでしょうね。
フランスは女を磨いてくれるのか
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典型的なガリ勉ルックの冴えないインド系アメリカ人女性が、フランスに留学して見違えるようになってアメリカに帰ってきて・・・。美容整形手術を受けなくてもここまで女って変われるのか~と思いました。
昔は彼女をバカにして笑っていた主人公の男性も彼女に魅かれてしまうほど。
「その名にちなんで」というタイトルで映画化されています。
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