Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

中村川を隔てた二つの異なる世界

観光客から見たら「ここが横浜」という光の当たる横浜を散策した日記を公開しましたので、今回は影の部分を書きます。

光の当たる横浜:何度散策しても飽きない不思議なスポット 横浜・山手~関内 - Inside the gate


影の部分はこの川の存在なしには語れません。関内方面を背にして見てみた中村川

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子の境界線を挟んで向かって右側にはお洒落な元町、そしてその先には高級住宅街の山手、左側は日本三大ドヤ街の寿町があります。
寿町という場所柄、携帯電話やカメラを出して撮影するのは危険なため(借金取りから逃れるため、など諸事情で潜伏している人が多いという噂)、撮影できたのは一枚だけ。

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寿町にはこのような簡易宿泊所がたくさんあります。
実際に宿泊してみた人の書いたブログ記事が面白かったのでシェアします。

横浜にあるドヤ街「寿町」へ行ってみた - 30代メンヘラ無職のブログ


私が寿町に興味を持ったのは「横浜コトブキ・フィリピーノ」という書籍を読んだことがきっかけでした。横浜の底辺で雨露をしのげるだけで幸せだろうというレベルの粗末なアパートに暮らし、切り詰めて母国に送金し続けるフィリピン人達の生活の様子が、フィリピン人の視点から描かれていました。フィリピーナ大好き!という中年(あるいは初老)の日本人男性以外が書いたフィリピン人に関する書籍というのは、もうそれだけで読み応えがあると思い購入しましたが、期待以上のものでした。
アパートに住める彼らはまだよい方で、中村川沿いに張ったテント(もちろん違法)で暮らす人々の生活を私はこの書籍を通じて知りました。
実際に寿町を歩いてみて感じることとして、まずおじさんが多いということ。このエリアの居住者(一時的な潜伏者を含む)の人口構成のほとんどが中年以上の男性なんじゃないかな。この町から出たらもはや生きていけないのではないかと思う人も大勢見かけました。ボケるにはちょっと早すぎるのではないかと思われる年齢のおじさん達の中に、視点が定まっていないような状態でとぼとぼ歩いている人が多いのが印象に残りました。
それからこの混沌とした町の一角にデイケアサービスの施設があることに驚きました。他にも気づいたことがあったらあとで書き足していきます。

続いて松影町


寿町とはまた違う雰囲気ですが、ここも夜の女性の一人歩きはやめたほうがいいですね。
私の知り合いが横浜市内で引っ越しを考えていた頃、お洒落なエリアに近くて少しでも安い物件を探していたらほとんどがこの松影町だったそうです。横浜市の中心部でこの安さ・・・・そして安さには当然理由がありますよね。
いくつか物件を見せてもらったそうですが、入った瞬間になんともいえない重い空気を感じ、よく見てみたら壁に消しきれなかった血痕(飛び散っていた)のようなものまであったそうです。
次回は曙町に行ってみたいと思います。このエリアも横浜の中では影の部分になりますが、寿町や松影町と違って闇を感じなさそう、というのが私の想像です。
汗っかきの自分にとって、酷暑が続く間はどうしても出不精になりがちでしたが、そろそろ涼しくなってきましたから、散策再開!

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