日本語→英語 単語単位で直訳すると、微妙なニュアンスが伝わらないものが存在します。その例として
伝わらない例1.茶髪=brown hair
例えばネイティブスピーカーに「ほら、あの茶髪の男の子いるでしょ?」っていう時にthe guy with brown hairと言っても通じないのです。
どこがおかしいんだよ!って言われそうですが、ネイティブスピーカーがbrown hairと聞いてイメージするのはこんな感じ。
ええ?これだったら日本人の茶髪の方がよっぽど茶=brownじゃないか!と思うでしょう?でも日本人の茶髪はred hairと表現されます。red hairと言ってようやく茶髪独特の、あの染めた茶色の明るさといったニュアンスを含むようになるのです。
伝わらない例2.肩揉み=shoulder massage
これもbrown hair同様に、英語としては正しいのです。肩をマッサージ=shoulder massage。どこがいけないんだよ!って言いたくなりますが、ネイティブスピーカーにはneck massageと言ってあげた方がと日本の「肩揉み」により近いのです。どうしてもshoulderを使うのであれば、neck and shoulder massageと言えば、肩揉みをイメージしてもらえます。ちなみに肩が凝っている状態は、I have a stiff neck.です。
伝わらない例3. 美白=Whitening
これは私が実際に目にしたケースです。
日本人の、おそらく観光客だと思うのですが、アメリカのデパートの化粧品カウンターで一生懸命店員に「ホワイトニング、ホワイトニングプリーズ」と言っているのです。
多人種で構成される国・アメリカで「美白」関連商品を求めるならwhiteningではなく、くすんだ肌を明るくしてくれる=brighteningといわないと伝わりません。またアメリカで「白ければ白いほどよい」のは肌ではなく歯です。試しにwhiteningとbrightening、両方ググってみてください。
whitening - Google 検索
あのような他民族国家の国で「美しい白い肌」などという無神経なふれこみで商品を売り出したら(絶対にないと思うけど)、確実に不買運動が起こります。
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