年代によって勝負服は変わってきます。露出度で勝負できるのはせいぜい20代前半まで。それ以降になっても露出度で勝負しようとすると痛々しくなるだけです。
そういう痛々しさに突っ込みを入れる英語表現を今日はご紹介したいと思います。
今日の表現:mutton dressed as lamb
直訳すると「子羊のように装った(成)羊」
ナイトライフ以外でも、日常的に露出度高めのRenee(レネー。ヴァネッサ・ウィリアムズが演じています)は、典型的なcougarタイプで、ぱっと見ある程度歳がいっているのは明らかですが、腐りかけのメロン風な旨みありで自分に過大な自信あり。
そのレネーが自分とはまるで真逆の淑女タイプ・Bree(ブリー)と飲みに行くことになりました。
I'm ready to party!「さあ楽しむわよ!」と言ってドアに現れたブリーを見て、レネーは呆れてれてしまいました。以下は露出度高めの年増レネーと淑女ブリーのやりとりです。
レネー: Are you? Because you look like you are ready to tour the Reagan Library. 「あらそう?まるでレーガン・ライブラリーでも見に行くような装いね」
(中略)
ブリー:There is nothing wrong with my clothing.「私の服装におかしいところなんてないわ」
レネー: Bree, you're going to a hot, young club full of young people. You have to dress the part.
「ブリー、あなたは若い客だらけの、流行りのクラブに行くの。それなりの服装はしなくちゃ」
ブリー:Well, I happen to find it distasteful when mutton dressed as lamb.
「あら、私は年増が若作りするのは趣味が悪いと思うだけよ」
(ブリーのクローゼットをチェックして着替えさせるレネー)
レネー: (ブリーが選んで手にとった黒いドレスを見て)Now we're getting somewhere. Love the plunging neckline.
「やっと少しはましになったわ。深いネックラインがいいわね」
ブリー: That's the back!「それは後ろ側よ!」
mutton dressed as lambも確かに痛々しい。だけどドレス以前の問題ということもあります。
このくらいの年齢になってエレガントな装いで勝負できない人は、そもそもエレガンスが備わっていない人なのでしょう。
どんなに高価で、それがエレガンスの代名詞のようなデザイナーによって作られたドレスであっても、その人にエレガンスがなかったら絶対に着こなせない。逆に何を着てもエレガンスがにじみ出てしまう人もいる。
Your dresses should be tight enought to show you're a woman and loose enough to show you're a lady.
「ドレスはあなたの女性らしさを示す程度にタイトであるべきで、そしてあなたが淑女であることを示すのに十分なほどゆるやかであるべきだ」
お気に入りの引用です。淑女であればぱっつんぱっつんのドレスを着て男性の関心を引こうとしないということです。淑女はそんなことをする必要がない女性達なのです。
引用元はEdith HeadとGrace Kellyの二つがありますが、どちらが本当の引用元かは不明。
横須賀基地は来週末くらいまでホリデーパーティーが多いそうですが、既にご主人やボーイフレンドとの出席が決まっているというのに、選んだドレスに自信がなくても大丈夫です。楽しむことだけ考えてね。せっかくのホリデーパーティーですから、パートナーだけではなく色んな人との会話を楽しんでください。
それからもしバフェ形式だったら、お皿に山盛りになるまでとるのはやめましょう・・・。
Happy holidays!