初心者といっても、英語のことですよ。恋愛に初級者も上級者もありませんからね。
英検やTOEICといった英語テストの成績はいいのに、英語圏の人との恋愛となるといまいちうまくいかない人達は:
- 日本語を英単語に置き換えて喋っているため、感覚が日本語のままで言いたいことが伝わらない人
- ただのお勉強好きで、色気がまったくない人
- 日本人同士の場合と少し違って、英語圏の人(特にアメリカ人)が相手の場合ではカップルのつきあいが深まっていくには何段階があるということを知らないため、お互いに相手に求めるものが違ってしまってうまくいかない人
2.のタイプの人は言語以前の問題だと思いますが、1.と3.の方におすすめなのが「ステキな外国人に恋したら英語がペラペラになりました。」。
実際に読んでみて感じたことは、タイトルを鵜呑みにして購入してはいけないということです。英語がぺらぺらになることが目的の人は買わないほうがいい。
なぜならこれは英語のテキストではなく、自分の意思をきちんと伝えるためのフレーズ集だから。あとは自分の力で応用していくだけです。とにかく「お勉強すること」は忘れて「どういう風に言ったら伝わるのか」という感覚を大切にすることです。
★英語初心者向けの理由:漫画なのでシーンが想像しやすく、フレーズも頭に入りやすい
文字だけのダイアローグ形式だと、もともと英語が得意な人ならすっと目に、頭に入ってきますが、それほど得意じゃない人だと負担が大きいですよね。また読んでいても暗記がメインになってしまって、結局自分がその場面に遭遇しても使えない、ということはあると思います。
だけど本書は漫画になっていて全ての台詞に和訳がついているため、「こういう時はどんな風に言ったらいいんだろう」というあなたの小さな「?」を解決してくれます。
また漫画の後に必ず
- Explanation(そのステージで知っておきたいこと)
- Pickup(漫画のなかで使われた注目フレーズのおさらい)
- 鉄板フレーズ(そのステージで使いたい「グッ」とくるフレーズ)
- 各ステージにありがちなシーンで使える表現集(ボキャブラリーのカテゴリー)
が続きますので、漫画と併せて覚えやすいです。
日本人と英語圏の人(しつこいようだが、特にアメリカ人)では「カップルとしてのステージ」に対する感覚がはっきりと異なる。自分達が同じステージにいるのかどうか確認しながら、コマをすすめられるため、自分だけ暴走することを防ぐことができる
「二人きりで頻繁にデートして、毎晩おやすみメールもくる。やきもちもやいてくれる。だから私達はつきあっている」と淡い期待を抱いてよいのは日本人同士のカップルの話。
相手が英語圏の人の場合は、一対一のおつきあいになる際に、やはりきちんとそういう話は出ます。
逆に言えばそういう話が出ない限り、一対一ではなく「まだ他にももっとよい相手がいるのではないかと探しているオープンな状態」である関係だと思っていた方がよいでしょう。オープンな状態=不誠実ということではありません。より自分に合っているパートナーとより幸せになるための当然のステップです。ただし・・・
私の夫の場合はやんわりではなく"Are you seeing anyone else?"「他にもデートしている人はいる?」と直球の質問でしたが、まあそんな話の後できちんとつきあうことになりました。
お互いの認識が違うままデートを繰り返しても、あなたは彼がすべてなのに、彼はあなたに魅力を感じつつも、まだ一人の相手に縛られる気がないとなると、ぎくしゃくしてしまいますよね。そういう誤解を防ぐためにも、本書は「日本人にとっての常識」が英語圏の人にとっては通用しないということを踏まえて書かれていてわかりやすいです。
本書が参考にならない相手
本書が有効なのは、相手が「素敵な/まともな人で、且つ英語のネイティブスピーカーあるいはネイティブレベルの外国人」である場合だけです。a**hole相手ではまったく話が別です。やっぱり恋愛は自分がどうあるかだけではなく、相手も大切ですよ。
また英語以外の言語を母国語とする人が相手の場合、相手は日本語がほとんど話せず、あなたも彼/彼女の母国語がわからないため、コミュニケーションの手段がしようがなく英語になっていることもあるでしょう。
そのような場合、本書に出てくる英語のフレーズが相手の英語のレベルを超えてしまっていて、伝わらない場合がありますから、参考にはなりませんのでお気をつけください。
とにかく「恋愛」に関する英語表現に特化している一冊です。
ステキな外国人に恋したら英語がペラペラになりました。
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