性犯罪者だけでなく、えげつないことをする人間に限って「まさかあの人がそんなことをするなんて!」というタイプの人なんじゃないだろうかと、以下の投稿を見て思いました。
ティーンエイジャーの娘を持つ女性、キャサリンさんが、同じように子供を持つ幼馴染アーロンさんと再婚。
アーロンさんはどこをどんな風に切取られた断面を見ても「いい人」の面しか見えないような人でした。友人達からも愛され、母親を大切にし、そして趣味はバイク。海軍をやめてからは警察官として三年間勤務。
だからこそ警察から電話がかかってきた時にキャサリンさんが受けた衝撃の大きさは想像もできません。
- 「あなたのお嬢さんが継父に乱暴されました」
- 自分達が暮らす地域の性犯罪者が調べられるシステム
- 「知らない人についていっちゃ駄目よ!」だけでは我が子を守れない。なぜなら顔見知りや近親者による虐待は発見されにくいから
「あなたのお嬢さんが継父に乱暴されました」
キャサリンさんはものすごい速さでアーロン被告との離婚を成立させました。
そしてなんとアーロン被告はDNA鑑定の結果が出るまでは、自らの潔白を主張していたのです。キャサリンさんは「法廷は、夫の子供達の母親達に、有罪判決出たことを知らせていなかった」と言っているのですが、母親達=複数形=キャサリンさんと結婚する前に既にバツ2あるいはそれ以上だったってことですよね。もしかすると過去の結婚も、警察沙汰にはならなかったけれど、子供への性的虐待が理由で破綻したのではないか、というのが私の憶測です。
自分達が暮らす地域の性犯罪者が調べられるシステム
キャサリンさんは「全てのシングルマザーはNational Sex Offender Registryをチェックするべきよ!」と言っています。自分と同じような失敗をしてほしくないからでしょう。
アメリカでは性犯罪歴がある人間を登録し、その情報を共有できるようになっています。
◆United States Department of Justice National Sex Offender Public Website
アーロン被告も登録されているかなと思って調べてみたら、やはり登録されていました。登録されたのは、キャサリンさんの娘さんを乱暴した後なのか、それともそれ以前に既に登録されていたのに、キャサリンさんが気づかずに結婚してしまったのかはわかりません。
だけど既に書いたようにアーロン被告は「まさかこの人が」という、いわゆるいいやつタイプの男性でしたから、キャサリンさんもわざわざこのサイトをチェックなんて しなかったでしょうし、だいたい「こんなに素晴らしい人にめぐり合えて、やっと幸せになれる!」という歓喜の頂点にいる時に、愛する男性のフルネームをこのサイトでチェックしてみようなんて思いつかないのが普通でしょう。
あなたが今お住まいの州を調べてみたら、意外と近所に住んでいる人がsex offenderという可能性もあるかもしれませんよ。本名だけでなく偽名、仮名まで登録されています。性犯罪者達は自分達がこのサイトに登録されていることを知っているからこそ、偽名や仮名を使ってまで別人のふりをしようとするのでしょう。
このサイトの存在にはアメリカでも賛否両論あるそうですが、性犯罪者の再犯率の高さを考えると、一定の効果(これ以上被害者を増やさないという効果)をあげることには貢献していると思います。
特に小児愛者の性癖はもう自分ではどうにもならないものなので、性犯罪の中でも再犯率はより高くなるでしょう。尚、現在世界中で性犯罪者の情報公開をしているのは、先進国においてはアメリカ、イギリス、韓国だけだそうです(参考:ミーガン法 - Wikipedia)。
「知らない人についていっちゃ駄目よ!」だけでは我が子を守れない。なぜなら顔見知りや近親者による虐待は発見されにくいから
「うちの子は大丈夫、と思いたい気持ちもわかるけど、こういうことをする奴らはターゲットが誰にも話せずに泣き寝入りするから、犯罪が明るみに出ることから逃れているの」
「知らない人はついていったら危ない人、というのはジョーク。本当のモンスター達は見た目も振舞いも普通の人なの」
「すべての親達は、小児愛者達がどのようにターゲットを選び、そして自分には逆らえない、弱い立場のターゲットにどのようにつけこむのか知るべきよ」
以上がキャサリンさんからの教訓ですが、これを読んでいると、性的虐待という行為も卑劣ですが、「誰にも言うなよ!」と脅して口止めしたり、あるいは親に言われたとしても「まさかあの親切なパパ/○○おじさんがそんなことをするわけないじゃない。あなたが嘘をついているんじゃないの?」という方向に話を持っていける自信があるからいたずらを続ける小児愛者は、虐待の行為よりもその思考のほうが薄ら寒いというか、気色悪いなと思いました。
本物の鬼畜は「鬼畜です」という看板を出さないものなのです。
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