地味顔の私がベースで接客業に就いていたわけですが、やはりおとなしそうに見られましたよ。するとたいていアメリカ人男性、特に若い子達はギャップに驚きます。
「おとなしそうな顔してるくせに、わりとtoughだな(笑)」と。
酔っ払い達はちょっときわどいflirtをしてきますし、セクハラにもあいます。
◆flirtって何?>>Flirtはライトに、楽しい範囲にとどめよう - Inside the gate
だけどそういうのをいちいちまともに相手をしていたら商売になりません。あまりにもひどい場合は責任者を呼んで、そして責任者がMAを呼んで、客は施設から連れ出されて事情聴取ということも何度かありました(ハラスメントはベースでは大問題ですからね)。
だけど私が働いていた環境ではあらゆることが想定の範囲内でしたから、ちょっとしたことで泣き言をいっていられませんし、うまくあしらえばチップもはね上がります。>>45ドル近くのチップをもらった時の話 - Inside the gate
こいつやるな、と思うとこんなことを言われる
What time do you get off? 「何時にあがるの?」
Show me your left hand. 「左手見せて」(結婚しているかどうかチェック)
この二つはよく言われました。じゃあ「やるな」と思われるのってどんな時?簡単に説明しますと、こんな感じです。
閉店間際に客が来た。ラストコールの後です。もう飲み物や出来合いのものしか売ってないよ=We're serving limited menu.という状態ですから、その旨を伝えます。だけど「揚げたて食いてーーーー!!!!」と駄々をこねるやつは絶対いるんです。
「無理言うな!揚げたて食べたかったらもうちょっと早く来い!」といいたいところをぐっとこらえて、"I'm sorry, but we're about to close."と応戦するも、それを「はい、わかりました」といって聞き入れるような奴らではありません。ある若い男の子はこう返してきました。
"It's my birthday. I deserve something really nice."
「今日は僕の誕生日。すごく美味しい物を食べてもいいだろ」
ちっ・・・・敵は手強いな。誕生日を持ち出してきたか!どうせ嘘だろ。こちらもオペレーション上、この時間に例外は認められません。そこで私はこう聞きました。
"How many birthdays do you have?"
「(一年に)何回誕生日があるの?」
"A lot."
「いっぱいあるよ」
"You're going home with cookies."
「クッキーもって帰りなさい」
"Are you coming over?"
「君は(僕の部屋に)来てくれるの?」
"I will, but make sure you'll have your birthday suit on."
「ええ、だけどあなたはお誕生日スーツを着ていること」(もちろん冗談ですよ。本当に部屋に行くわけありません)
"What's your name? Show me your left hand."
「君の名前は?左手を見せてよ」
どこが面白かったのか、わかったかなぁ。この男性客が「こいつ面白いな」という反応を見せたところは、あえて注釈はつけず、直訳のみにとどめました。Chao.
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