Let It Beをはじめ色褪せないビートルズの名曲はたくさんありますから、平成生まれの若者でもビートルズが好き、興味を持ち始めたという人は多いのではないでしょうか。
そんな若者におすすめなのが赤と青のビートルズ。それぞれ二枚組なので計四枚。隠れた名曲を探したい人には物足りないけど、ザ・ビートルズというバンドの歴史のダイジェスト版としておすすめです。
1962年~1966年にリリースされたものを集めた赤の二枚組
敏腕マネジャーのブライアン・エプスタインの戦略が功を奏し、人気が絶頂に登りつめるまでのビートルズの音楽が楽しめます。メンバー達がエプスタイン氏の言うことをちゃんと聞いて、お行儀よくパフォーマンスしていた頃の音楽が中心です。
なぜI saw her standing thereが収録されなかったのか不思議でしかたがありませんが「うう・・・・これも入れたい。でもあれも入れたいから・・・・」と断腸の思いでI saw her standing thereを外したのだと思いたいです。
続いて1967年~1970年 青の二枚組
ロン毛になり髭も生やし、ブライアンが味付けしたお行儀のよい英国紳士風からすっかり変貌を遂げ始めた頃のビートルズの音楽。
このCDには特に好きな部分があって、Lady Madonnaのピアノの軽快な旋律が終わり、ちょっと間があってHey Judeが流れ始める、あの間が大好きです。二枚目の最後の曲(ということはこの計四枚のCDにおける一番最後の曲)にあの曲を持ってきたところが素敵だなぁと思いました。
ビートルズの誕生から解散まで 名声、金、女・・・
ビートルズについて書かれた書籍はたくさんありますが、私が読んで面白かったのはこれ。
ビートルズ ラヴ・ユー・メイク (上) 単行本 – 1984/11
好きな人のことは何でも知りたいでしょう。だからこの本を見つけた当時若かった私も、上下巻とあっという間に読んでしまいました。メンバー四人の女性関係(特にポールは派手でしたね)、マネジャーであるブライアンがいかに繊細で且つやり手であったか。
オノ・ヨーコさんに関する記述はやはり攻撃的というか、悪意を感じました。人種差別ともとれる冗談で嘲笑する、ジョン以外のメンバー達の様子なども出てきましたが、こればかりはもうしようがないのでしょう。解散の原因になったと言われた人ですからね。
グルーピーと遊びまくることにも飽きたポールがようやく出会った教養のある美女、ジェーン・アッシャー。
「彼女がザ・ビートルズに紹介された時、おそらくメンバー全員が彼女に恋をした。だけど彼女の感心がポールあることはすぐにわかった」というようなことが書かれていたと思いますが、ポールはジェーンと出会ってからも遊び続けました。そして婚約破棄・・・。
これを読んでいた当時、ここに書かれていた内容をすべて妄信しましたが、歳をとってからは「これってどうだったんだろう」と思うことも出てきました。
そういうことも含めて、この本で読んだバンドの栄枯盛衰を詰め込んだのが赤と青の計4枚だと思うのです。金も名誉も、スキャンダルも全部・・・・。
◆THE BEATLES 1962 - 1966 CD, Import
◆THE BEATLES 1967 - 1970 CD, Original recording remastered, Import