ジェニファー・アニストンといえば、若々しいボディラインを誇りつつ、無理をしている感じがしない歳相応の魅力もある女優さんで、演じる役柄といえばアラフォーのいい女ばかりだなぁと思っていました。
50代に突入したらキム・ベイシンガーのポジション(いくつになっても現役のいい女しか引き受けず、おばあちゃん役を頑なに拒否し続けているイメージ)をそのまま奪う気でいたのかと思いきや、最近ある映画を見て「いい女」の役へのこだわりを捨てて女優としての賞味期限を延ばしにかかったのか?と思いました。
自慢のボディラインの見せ場を必ず作ってもらえる(作らせる?)女優
見せ場を無理やり作らせているというより、製作側としてもそれを設けたいのでしょうか。例えば・・・・
セクシーな歯科医役でしたが、男性職員にセクハラ三昧。その男性は婚約者もいて本気でセクハラに悩んでいるのに、友人は「羨ましいな」と真剣にとりあってくれませんでした。そのくらいジェニファーの白衣姿は素晴らしかった!
スポンサー(グーグルアドセンス)の規約違反になってしまいますので詳細は控えますが、ここでもちゃんと見せ場がありました。が、そろそろそういうのが痛々しいかなぁとも思いました。
程よくカーブのある、小麦色の引き締まったボディによく似合うアウトフィットをたくさん披露していました。健康的な色気があって素敵だけど、若い女優とまだまだ張りあいたさそうな、エレガンスを備えた大人の女性の役からは程遠いなという印象でした。
こんな風に、毎回ジェニファー様のための見せ場があるのです。水戸黄門における由美かおるさんの入浴シーンと同じくらい「お約束」という感じで、強引。
嫌なことをさっさと済ませた女優達
「デッドマン・ウォーキング」で死刑囚に最期まで寄り添う修道女役を演じるために、全編を年輪の刻まれた素顔で演じたスーザン・サランドン(本作でアカデミー主演女優賞受賞)や、「モンスター」で殺人鬼を演じるために体重を増やし、もちろんすっぴん「あれがあのシャーリーズ・セロン?!」というところまで外見を崩したシャーリーズ・セロンのように、嫌なことをさっさと済ませた女優達というのは、リスクを負った甲斐あって、オファーされる役柄が幅広くなりました。
女優だったらいつまでも美女の役だけを演じていたいだろうと思いますが、ハリウッドでは若くて綺麗な女優がどんどん出てきますから、主役を演じ続けたいのなら、夏真っ盛りだけではなく、人生の秋や冬に差し掛かった女も演じられないと厳しいでしょう。
だけどジェニファー・アニストンが好んで出演するのは、ファッション誌を眺めるような感覚で楽しめるロマンスやコメディばかりだから、もう47歳だしそろそろこの先きついだろうと、老婆心ながら心配していたのです。そしたらちゃんとこんな映画に出ているではありませんか!
ジェニファー・アニストンが演じる田舎のダサい主婦
2002年に製作されました。すっぴんを晒すとまではいきませんでしたが、もう10年以上前にこんなさえない田舎の主婦の役をちゃんと引き受けていたのです。そして2015年のCake.
「ジェニファーが着ているのはどこのもの?!」と問い合わせが相次ぎそうなアウトフィットも、それが張りついているジェニファー・アニストンご自慢のボディラインも封印。お洒落なバーでの粋な会話もなし。キム・ベイシンガーみたいに「いくつになってもいい女の役だけ演じていたいの~」と思っているのだろうなと勘違いしてすみませんでした。
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