Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

日本開催のバレーボールの国際大会に漂う不気味なホーム感 

 ここ10年ほど日本で開催されるバレーボールの国際試合のTV放映を見ていて、バレーボールの試合を観に来ているというよりは、お祭りでの一体感を楽しむために集まっている人がほとんど、という印象を受ける人は多いでしょう。特に私と同じ年代(アラフォー)の人はね。

 このツイートにリンクしたコラムを書いたライターの方のように感じる方が、まだ日本にもいるのだと思うと、この国にはまだ希望が持てます(何様って言わないでね)。
バレーボールはジャニーズのアイドルのからみがないと視聴率がとれないほど斜陽の競技ですから、アイドルを使って大会を盛り上げるのは日本で大会を主催する限り致し方のないことです。それが現実です。DJは要らないと思いますけどね。

日本による日本のための大会。日本以外の出場国はどっちらけぇ~。

そもそも今大会に限らず、バレーボールの国際大会は日本開催がかなり多い。ワールドカップは1977年から11大会連続。ワールドグランドチャンピオンズカップ(通称グラチャン)は93年の第1回からずっと日本開催だ。  日本のテレビ局が独占中継することで、国際バレーボール連盟(FIVB)は放映権料を手にする。この放映権料が高額すぎて、他の国は手を出せないのだという。
(withnewsより引用)

というわけで、国際バレーボール連盟にとって日本は貴重なスポンサー。放映できるのが日本だけであれば、当然現状のような大会運営・演出になってしまいます。だから日本代表にはすごい追い風ですよね。いかにもホームの空気。
母がある時こんなことを言いました。
「日本はこんな雰囲気や条件の大会の中で勝って嬉しいのなのかしらね」
他の国の監督や選手達も同じことを考えているんだろうなと思いました。
ただし1999年に開催された大会の嵐によるオープニングは好きだということは内緒。あの歌が好きだったのです(笑)。

バレーボールの競技の面白さだけで大会が盛り上がっていた時代もありました

 私が幼い頃は、まだバレーボールが大人気でした。バレーボール選手をとりあげた月刊誌もよく売れていたんですよ。だから日本で開催される国際試合を盛り上げるためにアイドルの力を借りる必要もなかったし、日本の試合だけでなく、バレーボールファンなら見たいであろう強豪国同士の試合もちゃんとTV放映されたのです。
ですからキューバvsロシアなんてビデオに録画して(VHS世代ですw)、テープが擦り切れるんじゃないかと思うほど繰り返してみました。キューバのミレーヤ・ルイス選手にトスがあがると心拍数が高くなったのが今でも昨日のことのようにはっきりと思い出せます!

ルイス選手が活躍していた頃、キューバの試合を一度だけ会場で観戦したことがありますが、滞空時間の長さがすごかった・・・・。まさに鳥人。妊娠6ヶ月までまったく妊娠に気がつかず軽々飛び続けた彼女は、同じ人間とは思えません。