コンビニのドリップコーヒー対決です。私好みの味は右側のセブンイレブン。そしてセブンの商品の方が好きな理由はもう一つあります。
それはミシン線。ファミマに比べるとセブンの方がぴりぴりぴりっとよく切れます。
こんな風にかゆいところに手が届く商品を提供し続けるのが日本のコンビニです。セブンといえばもう一つ。「濃厚くちどけショコラ」という商品のこの封シール。
たかがシールなんだけど、濃厚すぎて一度には食べきれないであろうということを見越したパッケージングの工夫、また食べやすい大きさにカットしてある工夫にも拍手を送りたいと思います(確かに一度には食べきれない)。
皆さんはこういうコニビニエンス(便利さ)を支えている労働環境を想像してみたことはありますか?私はこういう常温の商品に関してはよくわからないのですが、お弁当の製造ラインのバイトをしたことがあるので、コンビニ商品の製造現場の実態は少しわかります(その時の体験記事はこの記事の最後にリンクを貼りますので、そこから飛んでください)。
速さと正確さを問われる単調な仕事
「コミュ障なので単調で人と口を聞かず黙々とできる仕事を探しています」という人には向いているでしょう。だけど黙って手だけ動かしていればよいわけではありません。製造ラインは冗談か?というくらいの速度に設定されていますし、シールを貼る位置・シールの向きも全商品揃っていなければなりません。
ここらへんのこだわりは、日本は異常だろとすら思いました。シールの向きなんてどうでもよくないか?と思うんですよ。中身が美味しくて異物が混入していなければいいのではないか、と。
他の人達と口を聞きたくない、淡々と作業だけ続けたいという人がゲーム性を見出して、職人芸の域にまで達することもあるでしょう。そして職人芸の域に達した!という達成感を味わえた頃、また新商品が登場し、手、あるいは身体が慣れるまでにまた一苦労の繰り返しになります。これを一日何時間も続けるわけですから、気が狂いそうになるでしょう。学生が長期休暇中に通う短期バイトとしてならいいけど、何年も続けるのはきついはずです。日本のコンビニの「すごい!」の裏側にはこのようなきつい労働があるのです。
ファクトリーワーカーという横文字にしてイメージを良くしようとしても、結局実情は変わらない
求人誌で工場側が作業員を募集する場合「工場作業員」から「ファクトリーワーカー」に変えるようになったのはいつの頃からでしょうか。そのくらい工場での作業は単調できついのです。そしてなんといっても精神衛生上よくない。
私が製造ラインのバイトに行った工場はブラックでもなんでもありませんでした。給与に関しても休憩時間に関してもとてもきちんとしていました(ただし休憩時間以外にトイレに行きづらかった、というか行けなかった)。なのになぜ精神衛生上よくないのかというと、働いている人達。勤続年数と意地の悪さが比例しているのです。
きいきいうるさいんだけど、その金切り声を聞いていると「このおばさん達、病んでいるんだな」とわかるんですよ。ですから逆に考えれば、自分が怒鳴られてもスルーできるのです。
あの人達は金切り声を上げたいだけで、その声をあげられるチャンスを狙っているのです。対象は誰でも何でも構わない。個人攻撃ではないと思えば「勝手にすっきりしてくれ」と受け流せます。だけどそういう病んでいる人達とともに一日8時間あるいはそれ以上働くのは、精神的によくないです。自分では感染しないように気をつけていても、限界があります。もうこれ以上は受けつけられないと思う日はやってきます。
◆コンビニ弁当製造ライン(加工)の短期バイトに行った時の記事
>>(サブブログに飛びます)コンビニのお惣菜包装ラインのバイト体験記 - マリア様はお見通し