stomachのchを見て自然とチ、と発音してしまうのは、フォニックスが身についているからだと思います。ですからお子さんが「ストマッチ」と読み間違えても褒めてあげてください。
フォニックスを理解しているからこそのミス
もしかするとお子さんはフォニックスの存在すら知らないかもしれません。だけど数多くの英単語に触れていくうちに、自ずと英語におけるアルファベットの持つ音の規則性に気がついたということも大いに考えられます。
◆フォニックスってなあに? 参考サイト:wikipedia
例えば電話の絵があって、その横にtele_ _ oneと二文字空欄になっていたとします。 ch/ph/th/shの中から正しいものを選びなさいと問われた時に、単語のつづりそのものをおぼえていなくても、テレフォンという単語を覚えていてさらにフォニックスを理解してれば、tel+eがどういう音なのかすぐに想像がつきますから「あ、次はフォだから・・・phだな」と幼児でもわかるわけです。
このようにアルファベットの文字(群)が持つ音の規則性のようなものをフォニックスといいますが、私が幼稚園児、小学生の頃はこのフォニックスというものがありませんでしたし、そもそも小学校は近所の公立に通っていましたから、英語の授業すらありませんでした。
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中学に入学し、英語の教科書を読んで多くの単語を目にして綴りの練習をするうちに、なんとなくパターンというか決まりごとがあるのがわかってきたという感じです。先ほどのchもそうですね。stomach, Bachというような単語に遭遇して初めて「クと読むこともあるんだ」とイレギュラーなケースがあることを学ぶのです。フォニックスなどなかった当時の学生はみんなこんな風にして英単語を覚えたのではないでしょうか。 規則を先に学ぶのではなく、eight, night, tight, fight, might....ああ、そういうことね、みたいな。法則は後からわかるというのかな。
幼児はどこまでフォニックスを理解できるの?
私が子供に英会話を教えていた頃、年少クラスからこのフォニックスを取り入れていましたが、子供達は「A, Apple! でも・・・なんのこっちゃ?」という感じです。Aを拾ったら林檎の絵の脇に貼りに行けばいいんでしょう?くらいにしか思っていなかったんじゃないかな。 私が教えていたスクールでは同じことの反復→定着を狙っていましたから、フォニックスは定着しているはず。昔教えた生徒達が、小学校に上がった頃には英語を見ただけで「どうせ読めないし」という拒否反応や苦手意識を持たずに済んだことを祈ります。
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