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Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

東欧の歴史を振り返ってみて、改めて自分は歳をとったのだと感じます

下のHONYのポストの女性達は、25年前に英語のクラスで知り合った移民同士。お二人はそれぞれロシア、アゼルバイジャン出身で、この写真に写っていないモルドバ、そしてウクライナ出身の同窓生も含めて四人の仲良しグループだそうです。

“We met 25 years ago in an English class. There are normally four of us together. I’m from Russia. She’s from Azerbaijan. The Moldovan and the Ukrainian couldn’t make it.”

Posted by Humans of New York on 2015年4月21日

上記のポストについたコメントで「25年前なら四人全員がソ連出身だったよね」というのがありました。それを見た私は「え?そうなの?」と思ったんですよ。ウクライナはわかるけどアゼルバイジャンもモルドバもソ連の一部だったっけ?と。
そしたらやはりそうでした。

ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国 - Wikipedia

http://www.flickr.com/photos/14097896@N06/1434119192

photo by rizobreaker

この国旗を見て懐かしく感じる自分・・・・。
いやー歳とったわ。

ロシアが解体される前、ソ連(略称)と呼ばれていたことを知らない平成生まれの若い読者もいると思うのでちょっと昔話をさせてください。

私はバレーボールの国際試合はTV中継されると必ず見ていました。
強豪国は今とたいして変わりません。男女ともキューバは強かったし、ソ連だって強かった。だけどそういえば当時はまだ東ドイツチームがあったんだよなぁと、記事の冒頭で紹介したソ連がらみのコメントで思い出しました。今はドイツって言ったら一つじゃないですか。
東ドイツは通称で、正式名称はドイツ民主共和国でした。東ドイツ時代は社会主義国だったから、選手達は国からお給料をもらっていたと思うし、東ドイツチームは強かったから選手達はいい待遇を受けていたんじゃないかな。ドイツが統一された後どうなってしまったのかまではわかりません。ちゃんとスポンサー見つけられたかな、とかそんなことを母が話していた気がします。

そして1984年のロサンゼルス五輪では、女子の体操競技においてルーマニア勢の強かったのなんのって!
まだ子供だった私には「なんでこの国の女の子達ばかりがメダルを持っていってしまうのだろう」と、そのルーマニアという強豪国の存在が不思議でなりませんでした。

http://www.flickr.com/photos/124565455@N07/15664401580

photo by HotGossipItalia

画像は女子体操界の伝説、ナディア・コマネチさん(ロス五輪には出ていない)。1980年代に東欧の社会主義が土台からぐらぐら揺れ、そして母国の独裁者、ニコラエ・チャウシェスク大統領夫妻が処刑される直前にルーマニアを亡命して、現在はアメリカで暮らしています。

それから歳月が流れ、私はアメリカに留学した時にルーマニア人の生徒と知り合いました。彼は母国にいる母親が病気になってしまったため、会いに帰りたい。だけど帰れないのだ、と嘆いていました。
もうチャウシェスクという独裁者もいないルーマニアに、なぜ帰れないの?と平和ボケ日本代表選手である私はきいたのです。

「帰国したら拘束されてしまうから」

チャウシェスク夫妻は確かにこの世からいなくなったけれど、革命が起きたからと言って、やはり急にルーマニアがよい方に激変したわけではなかったそうです。
なんとかしてルーマニアを飛び出してアメリカの大学に通ったものの、西側から一時帰国してしまえば、亡命しないように監視されるとのことでした。
「アメリカで弁護士の資格をとって、弁護士として働いて、ルーマニアから母親を呼び寄せる」と言っていた彼が今元気でやっていることを願います。


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ドナウの旅人(上)

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