ここ数ヶ月、白人警官によって黒人の青年が殺される事件が相次いでいたアメリカ。今度はメリーランド州ボルティモアで事件は起きました。
Freddie Grayさん(25)が逮捕されて、警察に拘束された際に脊髄を痛め、そのことが原因で命を落としてしまったのですが、詳しい経緯が今も明らかにされていません。
この事件に関して、ボルティモア市長のステファニー・ローリングス-ブレイク氏がコメントした際にthugという単語を使ったことで物議をかもし出しています。
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私はよくフェイスブックで知人達がアップする面白い動画(アメリカ人って面白い動画をよく拾ってくるじゃないですか。まあ全部偶然を装った作り物みたいな動画ですけど)でこの単語が使われているのを見て、thugって黒人のギャングのことなのかな、と思っていたんですけど、違うんですって。
死後もその名や生き方を語り継がれるTupacいわく「辛酸をなめている者、またそういう経験をしたことがある者、そして何も持たずにその日暮らしを続ける者」だそうで、ギャングという意味ではないそうです。
私がかつて若い黒人女性客への対応に悩み、YouTubeで解決方法を探していた時も、「なぜ黒人女性達はthugを選んでしまうのか」ということをテーマにした動画が結構あったから、それもthug=黒人のギャングと思い込んでしまう理由の一つでもありました。
だけどこの単語をうっかり使った市長が黒人女性でよかったですね。仮に市長が白人だったら暴動がさらに深刻化していたと思いますよ。税金使って市長を護衛することすらできなかったかもしれません。
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