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Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

横須賀基地 レファレンス・チェック I'm sorry, but I can't lie.

米軍基地で働く

久々にメンヘラDさんの登場です。
メンヘラDさんが横須賀基地の他の施設に異動を希望をし、空席に応募した時のこと。
コネを使ったためほとんどDさんで決定だろうとは思っていましたが、一応レファレンス・チェックはあるとのことで「私のレファレンスになってくれないかな?」と私も頼まれました。

◆レファレンス・チェックって何?>>横須賀基地内異動時のReference check(リファレンス・チェック) - Inside the gate


これは正直言って迷いました。なぜならDさんはプライベートでたまに会う分にはいい人なんだけど、一緒に働くとなると周囲の負担が相当大きくなるからです。断り切れなくて承諾しましたが、HRO(アメリカンサイド)からチェックの電話がかかってきた時、さすがに頭を抱えてしまいました。

10段階どう頑張っても4としか答えられないチェック項目

当時のレファレンス・チェック(アメリカ政府雇用の場合)は、HROの職員からかかってくる電話に、10段階評価で答えるものでした。これは助かりました。

「Dさんの勤務状況はあなたから見てどうでしたか?」
「そうですね・・・ちょっとハイメンテナンスで・・・周囲は大変でした」

とは答えられないじゃないですか。ですからこちらが自分の言葉で説明するのではなく、on a scale of 1 to 10というのは楽でしたよ。
だからこそ、どう頑張っても4しかつけられない項目もありました。例えばストレス耐性やプレッシャーに対する強さといった項目。すぐにパニクり、ただでさえ小さな処理能力を超える仕事を目の前にすると、まるで別人のようになってしまうDさんには、どう頑張っても4としか答えられないのです。

I'm sorry, but I can't lie.


「友達だったらせめてどんなにひどくても6ぐらい言ってあげてもいいのに・・・」
そう思われた方もいらっしゃると思います。だけど私は自分と同じ思いを他の人達にしてほしくありませんでした。自分の仕事をするために出勤したはずが、Dさんを助けることが仕事のようになってしまっていたのです。
I was getting tired of picking up her slack....

しかもDさんの仕事をフォローするというよりは

  1. すぐすねる
  2. すぐパニクる
  3. 処理能力が小さすぎるため「この人ならやってくれそうだ」という人を嗅ぎつけて助けてもらおうとする

といったことへの対応なのです。

Help!


これをDさんが応募した勤務先で既に働いている人達にもさせることになるだろうと思うと、私はとても6なんて言えませんでした。あの負担の大きさを考えると、Dさんとともに働くことになる人達が哀れに思えてくるのです。そして本当は1といいたいところを、少し色をつけて4と答えました。

それはあなたの仕事ですか?

 

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彼女が人として成長するために助けてあげること、少しでも働きやすくなるように四六時中気遣うことは、周囲の仕事であるべきではありません。彼女が社会人としてきちんと働けるようになるには、私のような素人ではなく専門家の助けを得た方がよいでしょう。
Dさんを受け入れて、彼女ができない分もフォローするために周囲がどこまでやるべきなのかということを考えると、それを周囲の仕事内容の一部にする必要はないのです。
皆自分の仕事をしてお給料をもらうために職場にいるのであって、特定の誰かの成長を皆で助けるために(特にその人が成人であれば)過剰な負担を受け入れる必要はありません。

本人の自己評価はとても高い

Dさんはコネを使いましたから、私の4なんてまったく影響がなかったのでしょうね。無事その仕事に就くことができました。だけどやはり周囲がDさんのフォローをすることに(仕事のフォローではなく、まるで子供の躾レベルのもの)に疲れてしまい、やんわりと退職を促されたそうです。

 どういう風に促されたかというと、他の施設への異動を提案されたのです。DさんはNAFという形で雇用されていましたから、日本人サイドでいえばIHAやMLCのように、相当深刻なトラブルを犯さない限り、解雇されない立場でした。
そんな立場にいる人が雇用者から異動を促されるということは、どういうことかわかりますよね。日本人でもアメリカ人でも、よくないサインです・・・。

>>横須賀基地内で異動させられたわけありの正職員達(IHA) - Inside the gate

ところがDさんは、この異動の提案の真意にまったく気がついておらず、むしろ本当に自分により適した職場を紹介されているのだと思っていました。自己評価がとても高いというところも彼女の特徴でした。
結局島流しっぽく異動になりましたが、そこでもうまくいかずに現在は専業主婦をしているそうです・・・。
私はDさんと一緒に働くのはもう二度と嫌だけど、Dさんが社会人として働けるようにトレーニングするという仕事があったら、フルタイムでやってもいいかなと思います。かつてそのトレーニングをやりながら自分の仕事もやっていたのだから、自分を褒めてやりたいです・・・。

 

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