Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

日本を代表するような大企業で働いて驚いたこと

先日投稿した「ベースの中の日本人村はどこだ?」に正解者が出ました - Inside the gateという記事で、皆でだらだら生活残業をしているような企業に勤めていたと書きましたが、今日はその続きです。

1.皆さん残業しているけど、いったい何をやっているの?

私が勤めていたこの企業は日本を代表するメーカーの一つでした。
私が働いていた支社ではセクションはハードウェア、ソフトウェア・・・と分かれているのですが、誰が何をしているのかよく把握できていない職場でした。私のように通訳・翻訳といった仕事をしている人間は数そのものが少ないため、誰が見ても私が何をやっているのかは一目瞭然でしたが、エンジニアは関連会社からの出向者達も含めると数が多すぎて、個々の職務内容や進捗状況がまったく見えてこないのです。
だから19時を過ぎてもオフィスに大勢のエンジニア達が残って働いていましたが、たいがい皆PCの画面を凝視しているだけで、一人一人が何をやっているかはまったくわかりませんでした。

しずく運用室 GCOM-W1 Operation room

私の場合「新人なのに堂々と定時で帰るからみんなびっくりしてるよ」と何度か周囲に言われましたが、お手伝いできることはありますか?とちゃんと確認したうえで退社しているのだから別に問題ないでしょ?と思っていました。
それに小銭稼ぎのために20時近くまでPCの画面を見つめていたら、帰宅は22時です。ですからあほらしくて生活残業だけは考えらえませんでした。

2.地味で女慣れしていないエンジニアほどセクシストである

開発した機械の実験をするために風光明媚な地域にある施設に出張することになりました。すると同じプロジェクトのMさんがこう言ったのです。
「あべさん、スカートはいてきたらみんな喜ぶよ。実験する施設もここみたいに男所帯だからさ」
Mさんはこの企業のエンジニアの多くと同様に、地味であまり性的魅力のない人でした(ただし既婚。大企業の社員ですからね)。女性社員との飲み会も積極的にセッティングしていました。なぜなら彼は既婚者でおこづかい制ですから、男性社員だけで飲んで二次会で女の子のいるお店に行くよりも、女性社員をホステス代わりにして一次会だけで済ませた方が安上がりで済んで助かるわけです。
このような傾向はMさんみたいな地味な人に多く見受けられました。そこそこかっこいいエンジニアは、見た目だけでなく会社のネームバリューもありますし、女の子には困りませんからがつがつしていないのです。
こんな風に女性社員に対して何の遠慮もなく「あなた方は性的な対象として見られていますから、男性社員の目を楽しませてくださいね」というようなセクシストは、「今までの人生でモテたこと一度もないんだろうな」と思うような風貌のエンジニアばかりでした。

3.ニュースで耳にする自社の業績の悪さが信じられない

私が働いていたメーカーの業績は、当時あまり芳しいとは言えませんでした。だけどなぜか「XX社、〇十億円の赤字」とニュースで聴いてもぴんとこなかったのです。皆相変わらず生活残業は続けていたし、出社しても実際には何もしていないのに休日出勤をしている人までいたからです。

BAKOKO CDS 2F Work Space Aisle Cropped

総務部に剣持さん(仮名)という気持ち悪い中年の男性社員がいました。彼は社内不倫を繰り返すことで有名でしたが、私はなぜ剣持さんのような人でも若い女性社員と不倫できるのか不思議でなりませんでした。するとある日同僚女性が教えてくれました。
「剣持さん、きもいのに不倫相手を切らさない理由は、プレゼント攻撃なんだよ。しかも断れなさそうな、おとなしそうな子を狙うの。
そのために土・日も出勤。だけどIDをかざして出勤記録を作ったら、あとは荷物を自分のデスクに片づけて、どこかに遊びにいっちゃうの。それで夕方6時頃に戻ってきて退勤の記録を残して休日出勤代=プレゼントにかける費用を稼ぐ。総務で土・日出勤してまでやらなきゃいけないことなんてないだろうってことくらい、上司がわかりそうなものじゃない?でもそこらへんも管理が杜撰なの。だからさ、うちの会社って明るいニュースは耳にしないけど、なんだかんだいってまだまだ金持ってるんだな~って思う。こんなおっさんを飼う力があるんだよ?」

説得力のある説明でした。だけどこんなおっさんばかりではないのです。素晴らしいエンジニアと出会ったのもこの企業でした。>>有能なゆえに強気な一匹狼エンジニア - Inside the gate


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