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Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

留学カウンセラーの仕事 理想と現実

Outside the gate(日系企業とか)

私の友人が留学カウンセラーの仕事をしていました。今日の記事はその友人から聞いた話に基づいているものですから、すべての留学斡旋会社がこうだといっているわけではありません。

留学カウンセラーはボランティアではなく、ビジネス。だから富裕層を狙うのは当然。だけど・・・

友人が勤めていた留学斡旋会社は富裕層が多く暮らす街にありました。その中でも特に金と暇をもてあましているシニアからの問い合わせが多かったため(シニア留学)、社長は社員達にこう言っていたそうです。
「じじいとばばあは絶対(契約を)とれ。あいつらいくらでも出すから」
シニアのお客様の対応をしている時は、揉み手にすり手の社長でした。その結果信頼を得て(笑)、次から次へとシニア層の客が紹介で舞い込んでくるようになりました。そんな上客達を陰ではじじい、ばばあ、あいつらと呼んでいたのです。社員達はそんな社長を見て「この人、いい死に方しないだろうな」と思ったそうです。

Flames

表向きの顔が立派過ぎて・・・・

留学先の選択、そして入学の手続きに関するトラブルを心配することなく我が子を送り出したい、という親御さん達や、いくつになっても見聞を広めるのは楽しいこと、と海外留学を希望される中高年のお客様の力になりたい、という気持ちでこの仕事に就いた人達は、留学斡旋会社の現実を見て失望してしまいました。
この話を聞いた数年後、私はこの社長のインタビューをウェブで読む機会がありました。知名度のある経済誌のウェブ版のコラムでした。
その社長は留学斡旋会社をたたんだ理由をこのように話していました。

「効率よく利益が上げられる顧客が口コミで集まってきたことにより、そちらにビジネスが集中してしまった。このビジネスをはじめた理由でもある『力になってあげたい人達』を助けてあげられなくなってしまったこと」

コーヒーふきました。普段口にする言葉が乱暴だったり汚い人が言うきれいごとって、読んでいて面白いですね。
「おいしいシニア層を集めることに注力しすぎ、金にならない顧客を助けずにいたら、社員達がついてこなくなりました」の間違えじゃないのか(笑)。まあものは言いようですからね。

こんな社長のもとだから社員が居つかない

会社をたたんだ本当の理由は、人が居つかないから企業活動が続けられなくなったということでしょう。聞いた話によりますと、この社長に対するあてつけとして、社員達が数人まとまって同じタイミングで退職を願い出ることが多々あったそうです。
確かにビジネスとしてやっていくには、太い客は大切だし、サービスだって平等にしてばかりいるわけにはいきません。夢や希望だけで企業は継続・成長させることなどできません。社会人なら企業利益のために、ある程度理不尽なことを見て見ぬふりだってします。裕福なシニア層だって、なんだかんだいってこの斡旋会社があったから、安心して留学ができたわけですからね。
だけど尊敬できない社長のもとだと、それをやり続けるのもなかなか難しい。「人として駄目になるまえに辞めよう」と思うのでしょうね。
以上ですが、全ての留学斡旋会社がこんな会社だと書いているわけではございませんので、誤解なきようお願いいたします。