亡くなった後もファンに愛され続けるX Japanのメンバー、hide。
彼が育った街である横須賀ではこんな風に大きなポスターが貼られています。
場所は横須賀中央駅前のスリーエフ。彼は高校時代どぶ板通り(Honch)に出入りしていたそうですね。多分アメリカでまだまだロックが全盛だった頃だと思うので、彼はどぶ板通りで元気なロックに触れたんじゃないかな。
「なんて妖艶なんだろう」というのが初めてhide氏をTVで見た時の感想です。
妖艶なんだけど、女形を演じる歌舞伎役者に感じるそれとは違うのです。なんと表現したらよいのかわからないのですが、妖艶でありながら中性的ではなく、オスとして美しい。
(HD*Subbed) X JAPAN - SILENT JEALOUSY / RETURNS 12/30 - YouTubeを見てみると、彼の妖しげな美しさが際立っています。赤い照明がこんなに似合う人を私は他に知りません。
冒頭部分でメンバーが全員紹介されるのですが、hide氏は紹介されると両手をすっと横にあげてにやりとするだけ。もうそれだけでぞくっとするのです。
Yoshikiの派手なドラムのパフォーマンスを動とすると、hideのパフォーマンスはちょっとした仕草を含め、静(もっと静かなのがPATA氏w)。だけどものすごいオーラ。見ているだけで腱鞘炎になりそうなソロのパートも淡々と弾く(そして時々妖しげににやりと微笑む)。
演奏を終えて舞台の袖に引っ込んでいく時も、てれてれ歩いているだけなのにどこか浮世離れしているというか・・・。海外のファンが「まるでnymph」とhideを評しているのをYouTubeのコメント欄で見かけたことがありますが、その時は膝をたたきそうになりました。そう!nymph!と。
精霊・妖精といった意味の他に美少女という意味もある単語ですが、彼の場合精霊というのがぴったりです。
ギターだっておそらく彼より上手い人はたくさんいるのでしょう。だけどパフォーマーとしての彼のカリスマ性はすごい。もうこれは生まれもったものだと思うし、それに目をつけてバンドに誘ったであろうYoshikiは、そういうものを見抜いていたのだとしたら、「売れるもの」を作り出すために必要なメンバーを集めることに成功したビジネスパーソンでもあるのです。
うーん・・・やっぱり一度ライブであのパフォーマンスと「にやり」を拝みたかった(涙)。