元子供英会話スクールの講師として言わせてもらうと、自分に子供がいたら英会話スクールには通わせません。
自分が勤務していた大手のスクールは、講師の研修も充実しているし、カリキュラムも細かくできていて、できる範囲でレベル別にクラス編成を行っているきちんとしたスクールでした(ただし講師の質は学校によってだいぶ差がある)。
ネイティブスピーカーは「普通の人」あるいはそれ以下かもしれない。プロの講師であることを期待しないで
そのきちんとしたところですら通わせようとは思いませんから、今はもう既に日本から撤退したブ●タニカみたいに外国人講師と自分の子供が鬼ごっこをしている様子をガラス張りの教室の外から眺めて「うわぁ、うちの子、ネイティブスピーカーと交流ができているわ!」とはしゃぐ保護者が集まるようなスクールには絶対に通わせません(鬼ごっこしていても英語は定着しないでしょうし、外国人講師達は明け方の5時くらいまで飲んでほとんど寝ない状態で10時のレッスンに顔を出すような人達もいるからです)。
「話せるようになりたい!」という意思を持たない子供に投資をして、リターンはあるのか
私達講師は「英語を始めるのは早ければ早いほどいい」から始まる営業トークで、体験レッスンに来た人達を陥落させます。だけど5歳くらいから英会話を始めても週に一回レッスンをとったところで5年くらい経ってもぺらぺらになるわけはない、ということは、ちょっと考えればわかることです。
だけど英語を身近に感じることによって、小学校から始まる(始まったの?)英会話教育に対して抵抗感なくついていけるようになる、とか色々言って入学してもらうわけですが、下は生後8ヶ月から上は高校三年生まで教えてきた人間としては:
- 親の意思で5歳で入学した子
- 「自然な英語が喋れるようになりたい。中学校で習っている英語はなんかちょっと違う気がして」と生徒自身がモチベーションを持って入学してきた子
を比べた場合、両者の差はあっという間に埋まり、そして後者は前者を追い越して行きます。
といいますのも、語学はやはりセンスに頼るところが大きいからです。学校で英語を習っていて「なんかちょっと違うぞ」と感じる子は語学向きの子です(ただし既にテストで高得点を取った上での話です。学校英語をないがしろにしてはいけません)。
言葉に言い表せない違和感を持ちながらも、それが何なのかよくわからず、だけど話せるようになりたいから、短い時間でもいいから英語漬けになれる時間にお金を払う子は、そのお金を決して無駄にはしません。
だけどどうしても小さいうちから英語に触れさせたい!と思うお母様方、こんな絵本もありますよ。大人も一緒に楽しめます。
Excuse Me!: a Little Book of Manners (Lift-The-Flap Book) >>紹介記事「アメリカ人が躾けに使っているシンプルな絵本 - Inside the gate」
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