Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

返礼の習慣がなくなったら、日本人はもっと気楽に生きられると思う



人が生まれる時、結婚する時、死ぬ時・・・・ご祝儀やらお香典やら、人付き合いってお金がかかるなぁと思います。お金をあげなくてもいいのって離婚した時くらいじゃないですか。交際費っていったい年収のうちどのくらいの比率を占めているんだろうって考えてしまいますよ。

 

そんなに仲良くないのに頭数が必要というだけで招かれた披露宴に包んでいくご祝儀とか、本当にもったいないなぁと思ってしまいます。そのお金を大好きな人達のために使えたら、どれだけ有意義でしょう。
バレンタインデーもそう。このイベントはホワイトデーという悪しき返礼の習慣がなかったら、もっといい日になったと思います。日本ではバレンタインデーは、チョコレートを売っている人達の策略により、女性が男性にチョコレートを送って愛の告白をする日となり、見事に定着してしまいました。
そういうイベントになってしまったわけですから、別に愛の告白をしなくてもイベントを活用して日頃お世話になっている男性に感謝の気持ちをこめてチョコレートや、あるいは甘いものが苦手な男性ならおかきなどを贈ってもよいわけです。

だけど「自分がこれをあげると、この人はホワイトデーにお返しする人間がまた一人増えることになってしまう・・・」と思うと、贈りにくいですよね。
その点ベースのフィリピン人の同僚達はよかった。そこらへん「お互い様」なので基本的にもらいっぱなし。これはあげる側ももらう側も気が楽です。だから出産祝いとか気軽にあげられました。これが日本人相手だと内祝いが返ってきちゃうから、あげる側も気を使ってしまうんですよ。
お見舞いだってそう。退院したばかりのまだまだ大変な時に内祝いなんていただいてしまうと、恐縮してしまいます。
だけどうちは夫がアメリカ人なので、彼を便利に使わせてもらって「うちさ、カレンダーもアメリカの休日が赤くなっているような家なの。返礼の文化ってもんがないから、そういうわけで私が何かあげてもお返しはいらないからね」と返礼は一括辞退しています。親友達もそういうものだと思っているのでつきあいが楽ですよ。