もしかすると、この記事を読んでいる方々の中にも、GACKTさんと同じような目に遭われた方がいるかもしれませんね。
GACKTさんは華麗にやり返されたそうですが、これと同じことを自分がされたら、やっぱり心が折れそうです。
後から入ってくる客の目につくところに自分が座らせてもらえないのは、まるで自分が悪趣味あるいは貧相な、置かない方がまだましだろうっていうインテリアみたいで、店側からしてみれば迷惑だからなのかな、って考えてしまいそうです。
アバクロの社長に「お前はうちの商品を着ないでくれ」って言われても心は折れないと思うんですよ。特定の人種にしか似合わないものって確かに存在しますからね。そういうものを無理して着たところで美しいか、おしゃれかって言われたら、やっぱりノーでしょう。だけどでもこういう風に人目につかないような、奥の席に通されるのは堪えるだろうな。
このニュースを読んでいて、ある映画を思い出しました。
私がどのシーンを回想しているのか、ぴーんときた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
主人公達がある日皆でパリの街に出かけるのですが、そのシーンでほんの一瞬日本人観光客の団体が登場するんですよ。ツアーコンダクターの「皆さんこちらですよー」というような日本語も聞こえてきました。ださい防寒具のようなものを着て、のそのそと歩く団体・・・。
私はこの日本人観光客の団体の登場のさせ方に過剰に反応してしまいました。美しいパリの街並みとの対比を描く為に挿入されたアイテムみたいだなぁって思ったんですよ。
パリの「観光都市」としての一面を描くために、おなじみの日本人観光客の団体が必要だったのだと思いたいですけどね。これは私の深読みというか、変な被害妄想みたいなものかもしれません。
同じアジア人でも故安井かずみさんのような女性なら、パリの敷居の高いお店でも、目立つところに座らせてもらえそうな気がするんですよね。私は残念ながら優雅さを持ち合わせていないし、優雅さという資質は天賦のものだと思うので、これからどんなに頑張っても手に入るものではありません。
私はきっと、奥の席に通されるアジアンです。
関連記事