ケビンという男性常連客の話です。
私が休みに当たっている日に職場にやってきて、出勤していたメンヘラDさんに私の分のクリスマスプレゼントも渡してくれました。
そして後日私が出勤し、プレゼントを受け取るとクリスマスカードが添えられていました。まず私はそれに驚いたのです。
あの男がクリスマスカードなんて書くのか!という驚き
ケビンは黒人とヒスパニックのミックスで、sleeveとまではいきませんが、両腕にタトゥーが入っていて、見た目はちょっとワイルドだったのです。
しかもカードはユーモアを効かせつつクリスマスの神聖なイメージも保っているというようなデザインではなく、トラディショナルな、粉雪が舞い降りてくる夜のクリスマスを描いたものでした。
封筒にはきちんとTo: Mariaと書かれていて、カードに書かれていたメッセージはこのようなものでした。
Don't know you that much, but you always make my experience better when you are there!
Keep on smiling! Enjoy your holidays:)
「君のことはよく知らないけれど、君が働いている時にお店に行くと、より楽しい時間が過ごせるよ。微笑み続けてね!休日を楽しんで:)」
ハンドライティングと「訂正の跡」がカードをパーソナルなものにする
私がもうひとつ驚いたことがあるのですが、それはケビンのハンドライティングがとてもきれいだったということ。アメリカ人は字の汚い人が多いなというのが私の印象なのですが、ケビンはどちらかというとフェミニンで読みやすいハンドライティングでした。
そして2,3箇所ぐしゃぐしゃっと訂正した跡があり、それがカードを一段とパーソナルなものにしていたのです。あのワイルドな風貌の男が、テーブルに向かってこのカードを書き、「あ、間違えた。ありゃりゃ」と訂正している姿を想像させる不思議なカードでした。
もしかしたら鼻をほじりながら書いたカードかもしれないけれど、ありとあらゆるもののデジタル化が進んだ時代に受け取る手書きのカードは温かいなぁと思いました。
★おまけ シェアしたい英語(28)experienceはこんな風にも使われる
ケビンからのメッセージにもあったexperienceという単語ですが、中学英語だと「経験」という意味で暗記しますよね。その経験という意味を幅広く「来店(して感じたこと)」や「施設の利用(で感じたこと)」という風に使った例文としていいなぁと思った文章を先日見かけました。
MWR系の施設で食事をして会計をする際にカウンターに置かれていたコメントカードに書かれていた文章で、以下の文章です。
1. Please check the box that best describe your experience.
「お客様がご来店されて感じたことを最もよく表しているボックスにチェックをしてください」
2. Please let us know how we can improve your dining experience with us.
「当店でのお客様のお食事の時間をどのようによりよいものにできるか、ご記入ください」
すいません、なんか固い日本語になってしまいました。まあGoogle Translateよりは自然か・・。