横須賀基地に所属する米軍関係者であれば、USNH(横須賀海軍病院)で治療を受けるのが一般的です。だけど諸事情でオフベースの日本の病院に行かなくてはならない場合があります。
例えば先日投稿した横須賀基地内よりも外の方が安い!とアメリカ人がうなるもの - Inside the gateという記事に書いたように、USNHにはない設備=MRIを受ける場合等です。
だけど彼らが日本の病院を頼るのは、それだけではありません。USNHでも受けられる診療内容なのに、あえてオフベースの日本の病院に行かなくてはいけない事情がある場合・・・・わかりますね。USNHで受診したという事実、またその詳細が配偶者にばれたら困る場合です。
アメリカ人患者にとんづらされないために、横須賀の病院はこんなことをしている
「医療費を支払ってもらえなかった・・・」
もちろん支払わなかった側が100%悪いのですが、日本の病院側がなめられないようにする工夫や対応も必要です。自分達を守るということです。
既に述べたような事情で日本の病院に駆け込むわけありのネイビーワイフと種馬達の中には、手術費用あるいはその一部を堂々ととんづらしようとする人達もいるのです。
では日本の病院は対策としてどんなことをしているのかというと、私が通訳としてついていった病院に限ってですが、こんなことをしています。
- 初診時は保証金5000円を支払う(保証金ですからもちろん先払い。受診後のその日かかった費用の支払い時に戻ってきます)
- 受診者(ネイビーワイフ)のIDのコピーをとる
- 手術費は、当日手術する前に全額支払う
手術費はもちろん円のみとなりますが、病院のスタッフの方におうかがいしたところ、今まで横須賀基地所属のネイビーワイフ達の例ではこんなことがあったそうです。
- 手術が終わってから「実は今、円はこれしかもっていない。残りはドルしかないので、ATMに行ってきてもいいですか?」と言って逃げきろうとした
- 英語でまくしたてて支払いを拒否しようとした
おそらくこの病院も何度か憂き目にあって学習して、このように対応するようになったのでしょう。
アメリカ人の中には、日本人はおとなしいからちょっと強く出れば自分達の我儘が聞いてもらえると本気で思っている人達も残念ながらまだ大勢います。そういう人間達にはやはり毅然とした態度をとるのが一番ききます(私もこれはベース勤務時代に身をもって知りました)。
通訳として病院に同行して感じた諸々のことについては、また他の記事で書きます。
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