昔職場の近くにあったチェーンのレストランをランチでよく使っていました。そしてある日外出先から会社に戻る前に、とりそびれたランチを一人で静かにとりたいなと思って入ったら、アルバイトの女の子が「いらっしゃませ!●●さん、来ていらっしゃいますよ♪」と、私の同僚も来店していることを教えてくれました。
photo by ingrid eulenfan(画像はそのレストランとは関係ありません)
ランチの波が引けた後の静かな店内で、それこそ一人きりで静かに食べたいと思っていた私は、●●さんに見つからないようなテーブルを選んで座ったのですが、バイトの女の子はそんな私を不思議そうに見ていました。「せっかく教えてあげたのになぜ?」と。
当時私と同じ部署にいた男の人が、このバイトの女の子のことをよく褒めていたのを思い出しました。気が利く子だよね、と。だけど私は少し苦手だったのです。ちょっと疲れる。ありがとうと言われたいというのがあまりにもみえみえで、押しつけがましいんですよ。
彼女がもし宝石店で働いたら、男性の上客が一人で来店した時に買ったネックレスが愛人への贈り物だと知らず、次回その男性客が奥さんと来店した時に「先日お買い上げいただいたネックレス、いかがでした?」などと言って夫婦を修羅場に陥れるんですよ。彼女が黙っていれば、誰も傷つかなくて済むのに。
関連記事