SNSにおける私刑が執行され、一人の若い女性衛生下士官が人生を棒に振ることになりそうです。SNSで広める必要はなかったと思いますが、この兵士にとっては当然の報いです。
アメリカのフロリダ州にあるジャクソンビル海軍病院での出来事
上の写真に映っている衛生下士官兵が、生後数時間の赤ちゃんをラップにあわせて躍らせている動画や、中指を立てて「ちっちゃな悪魔」とキャプションをつけた画像をsnapchatにアップした結果、高校生の時の同級生によって広められてしまいました。そしてそれがあるネイビーワイフによってシェアされて、どんどん拡散されたのです。
類は友を呼ぶ DQNの友達はDQN
怒りを抑えきれずにシェアをしたネイビーワイフに対し、渦中の女性衛生下士官兵の男友達が送り付けたメッセージその1。
「彼女は別にクソガキに怪我をさせたわけじゃないだろ。子供の周りに長時間いてみろ、おまえだって彼女がどうしてあんなことをしたのかわかるから」
メッセージその2。
「新生児の一件で首突っ込んでくんな」
「おまえの投稿に俺の名前を表示させたくないから投稿を削除しろ」
この女性衛生下士官兵のフェイスブックを見てみたんだけど、この一件のあとだとカバーフォトがDQN大集合にしか見えませんでした。そうじゃない人もいるんだろうけど、5分に一回は"I'm like, ..."を使いそうな若者達の集団という感じです。
海軍病院側のコメント
遺憾の意を表するとともに、当人達(新生児に対しあるまじき行為をとった衛生兵とその様子を面白がって撮影したと思われる同僚)は患者のケアの担当からはずし、軍法裁判によって処遇を決めるとのことです。
まあ不名誉除隊(※)はもう避けられないでしょうけれど、本人達だけでなく監督者達も解雇の可能性があるそうです。
引用サイト:Allyson Thompson & Joanie Barrett: 5 Fast Facts You Need to Know
こういう風にSNSでプライベートを過剰に露出・共有してしまってトラブルになるバカな若者に対し、まともなネイビーワイフが何を思っているのかは、また他の記事で書きます。
不名誉除隊 ※ になるとどうなるの?
定年まで勤めあげずに除隊して民間人として求職する際に、必ず除隊に至った経緯を調べられます。
キャリア転換等の自己都合で除隊(名誉除隊)したのか、あるいはキックアウトされたのか(不名誉除隊)。不名誉除隊の場合、社会的信用を完全に失ってしまうため、もうまともな仕事に就くことは難しいとされています。
Allyson Thompsonさんはまだ21歳ですが、この先どうするのでしょう。「女だから結婚すればなんとかなるよ」などとは言っていられません。その先の人生は長い。
ちなみにどぶ板を徘徊する変質者もこの不名誉除隊をしていますが、横須賀で**師として働いていましたから、日本だとアメリカに比べると不名誉除隊した元軍人でも仕事が見つけやすいのでしょう。
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