有名になりたがったのは自分だったくせに、いざ有名になったら世の中の人達に自分の顔が知られているということが、こんなに苦痛なのか・・・と思い知る芸能人達。
そんな彼らは、自分達を知っている人間がいない場所=海外まで行かないと、リラックスして街を歩くことすらできないわけですが、海外まで行く時間がなくても、ベースにお忍びで遊びに来て、somebodyからnobodyに戻って楽しんでいる芸能人もいます。っていうか一歩ベースに入ったら、あまり忍ばなくてもいい。
例えば私がベースを歩いていたら、アメリカ人の男の子に呼び止められて「ねえ、あれ誰?」と聞かれました。
彼が指差した先にはクリスタル・ケイさんがいて、中年の日本人男性が彼女にサインをお願いしているところでした。確かその頃彼女はベースの中のハイスクールに通っていたと思いますが、そのくらいアメリカ人達は日本で活躍する芸能人のことなど知らないってことです。だからこそ芸能人達は、ベースでは構えることなくふらふらと散策できるのでしょう。
さすがに旬の芸能人は見かけたことがありませんが、私が見かけたのは、旬じゃないけれどある程度メディアへの露出が安定してあるくらいの芸能人です。日本人従業員達は、彼らが芸能人だと気がついても声をかけたるようなことはほとんどありませんし、実は従業員達から見てもよ~く見ないとそれがその人だと気がつかない程度だったりするのです。
要するにTVやウェブで見る彼らと実際の彼らは、だいぶ違うということです。やっぱり完全オフの日は芸能人オーラが消えているからでしょう。彼らはおそらく骨の髄から一般人に戻って、気楽に過ごせる時間を楽しんでいるのです。
また女は同性に厳しい生き物ですから、女性芸能人のお肌のことをよく見ています。
「あの人見た?吹き出物結構あったよね」
「そうだよね。TVで見るような清潔感はなかったしね」
清潔感はやはり彼女達にとって商品価値の一部でしかないから、オフの時にわざわざ安売りしないのでしょう。そして吹き出物をファンデでカバーしなくても出歩ける環境があるというのは、彼女達にとって精神衛生上素晴らしいことだと思います。
吹き出物って体内や心の内側に抱えている小さな問題(疲れなど)や歪みが肌の表面に出てきたものだと思うんですよ。心身からのSOS。
そういうものを構わずに放置しておけるほど、心を緩ませることができる時間って、人に見られることが仕事である芸能人には貴重なのではないでしょうか。
いつも人に見られていてぴん、と張り詰めたような状態じゃ身も心も持ちませんよ。芸能人はそういうものを犠牲にしているから、お金いっぱいもらえるんでしょうけどね。ベースでふらふらしている時くらい弛緩しきればいいさ。でも神田うのさんはもしも横須賀基地に来たとしても、芸能人オーラ(「気づいて!私はここよ!」みたいな感じで)をまき散らしながら歩きそうです。
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