Honchにある、表向きにはリラクゼーションサロンとして営業しているお店のドアに貼ってある写真。
海を背景にたたずむ女性・・・・。この不自然さがなんともいえません。
こんな風にとってつけたような写真では、ここを通る米兵達は、まさかこの写真と同じ女性から店内でサービスが受けられるとは思わないでしょう。店の前には姉妹と思われる女性達が立っているのですが、「立たない方が客が来てくれるのでは」と思ってしまうほどです。詳細は控えます。
さて、どぶ板ではこのように店舗を構えて営業する中国人・台湾人だけではありません。完全に個人戦の方々もいます。どこを拠点にしているのだろう、と思い、ある晩彼女達のあとをつけてみました。(どんだけ暇なの)
するとHonchから歩いてすぐの、これまた表向きには整体院のようなところに入っていきました。そこを見上げてみると、窓からは暗い光が漏れています。優しい光ではなく、怪しげな光・・・・。
実は私、二年前くらいにも彼女達のあとをつけてみたことがあるのですが、その時はどぶ板通りから小路に入っていったところにある、閉店したスナックの二階に上がっていくのをみました。拠点を移したのでしょうか。
米軍関係者に聞いてみたところ、彼女達のビジネスは以下のように成り立っているそうです。
泥酔している若い米兵を狙う →拠点に連れて帰る →さらに飲ませて眠らせる →財布を掏る →米兵は用済みなので通りに放り出す →彼は起きてみて「お金がない!」と気づくも、泥酔していてなぜ自分が通りに放り出されたのかも覚えていない。
(だけど米兵達が怖いのは、お金よりもミリタリーIDを盗まれることです)
あるいは覚えていたとしても「プロの女性達から性的サービスを受けようと思って、ついていったら・・・」と日本の警察にレポートするのが恥ずかしいため、彼らは泣き寝入りする、のだそうです。
日本に来たばかりの若いアメリカ人の男の子からこんな話を聞いたことがあります。
「昨日ブルーストリートを歩いていたんだ。そしたら何語かわからないんだけど、アジア人の女性が繰り返し同じ言葉を発しながら僕の後をついてくる。気持ち悪かったから、もう一人では歩かないことにするよ」
彼女達こそが、個人営業をしている中国人、台湾人達です。
「マッサージィ~、マッサージィ~」と言いながら米兵達の後をついて行くのですが(色んな国の、色んな街で聞かれるフレーズですね)、多分彼はこの訛っているマッサージという言葉が聞き取れなかったのだと思います。
米兵達にはLiberty buddy(リバティ・バディ)がいます。プライベートでは当然ベースの外に広がる日本社会を散策するわけですが、そういう時は何かあった時のことを考えて、誰かと一緒に行動するように、といわれているのでしょう。
liberty buddyの存在は、こういうトラブルから守るためにも必要なのです。
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