「45ドル近くのチップをもらった時の話 - Inside the gate」に続き、今回は100ドルのチップをもらったウェイトレスのお話です。場所は東京のレストランです。
お醤油、お水、お酒、お花、お通夜・・・「お」をつけると丁寧に聴こえるということは、日本に長く暮らす外国人なら知っている人も多いでしょう。よほど日本語を覚える気がない人でない限り・・・・。
その「お」を使い、ウェイトレスにセクハラともとられかねないジョークをかましたアメリカ人のおっちゃん団体から聞いた話です。
「おパイくださ~い」にひるまない日本人ウェイトレス
彼らは横須賀基地に出入りするアメリカ人の業者達でした。ある大きなイベントがベースで開催され、本国からも出張者が大勢来ていました。そしてイベントの打ち上げは東京で行い、会場となったレストランで、この話を教えてくれた男性はあるいたずらを思いついたのです。
「『おパイ(pie)ください』と言ったら、ウェイトレスは照れるだろうな」
おパイとアメリカ人が普通に発音したら、どうしてもパの上にアクセントが来るのが自然ですから、おっぱいに聞こえてしまうのです。
この話を教えてくれた、当時で日本在住歴が数年になっていたアメリカ人男性は、出張者達にもこれから自分がするいたずらの詳細を説明した上で、ウェイトレスをテーブルに呼びました。
「日本人女性のことだから、きっと口元を手で覆ってきゃっとかやるんだろうな」
おそらくこの団体の誰もが思っていたでしょう。
そして男性が「おパイください」と言いました。一緒にいる男性達はにやついています。
するとウェイトレスはちっともうろたえずにこう答えたそうです。
"How many would you like? We only have two left."
「いくつお持ちいたしましょうか?二つしか残っておりません」
そういってウェイトレスは自分の胸を指差したのです。
団体は大爆笑し、食事が終わると彼女に直接100ドル手渡しました。チップ制のない日本のレストランでテーブルに残しても、ちゃんと彼女に渡るかどうか心配だったからです。
このウェイトレスさんみたいな人は、彼女の接客目当ての常連客を増やしていくタイプですよね。そしてチップなんてもらえなくても、人を楽しませることを楽しめる人。
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