Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

外国人との会話を盛り上げる鍵は、実は固有名詞だと思う

アメリカのコメディ・セントラルで放送されている大人向けのアニメ「サウス・パーク」。ご存知の方もたくさんいらっしゃると思います。

クリエーターの一人、トレイ・パーカー氏は大の日本通で、なんとアメリカの子供達のハートをわしづかみにしたポケモンをネタにしたエピソードも作っているんですよ。
ポケモンのパロディ、その名もチン○コモン。ちょっと動画をご覧になって。


「君もアイテムを集めてチ○ポコマスターになろう!」という玩具会社のCMを見て、主人公のエリック・カートマンが「チ○ポコモンマスター、ほしい、ほしい!」と騒ぎ出すのです。

このエピソードを見て私と夫は大ウケしましたが、ほとんどのアメリカ人にとっては「???」のはずなのです。
なぜならチ・・・の意味を知らないからです。このエピソードは、チ・・・とポケモンの意味が両方わかって、それらがリンクして初めて面白いんですよ。
「わかる人にだけわかりゃいいよ」という自信、ますますクリエーターのトレイ・パーカー氏とマット・ストーン氏に惚れてしまいました。

こんな風に言葉の意味がわからないとまるで笑えないことってありますよね。
自分がハリウッドのコメディ映画を見ていても、固有名詞を知らないために、一番面白いところで笑えない時があります。絶妙なタイミングでセンスを感じる固有名詞が投入された時、完全に取り残されている自分に気がつくことがあります。

そして固有名詞を知っていると、会話にめりはりがつくんですよ。「あーわかるわかる!」と、会話ががつんと、はまるべきところにはまるのです。それって気持ちいいですよね。
他のキーワードでは「埼玉」もそう。

ベース勤務時代、新しいユニフォームが支給されて、私はそれを着てみました。フィリピン人従業員達が「あら、あなた似合うね」と言ってくれたのですが、私は「なんか埼玉のホストみたいで嫌だなぁ」と答えたのです。

フィリピン人達全員爆笑。

「田舎のホストみたいだ!」と私を指差して笑い始めました。

ね?彼女達が埼玉がどんな場所かを知っていたから、みんなでこうして笑えたんですよ。だけど来日したてのフィリピン人だったら「サイタマ?」と聞き返されておしまいです。

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