私がアメリカ留学していた頃、韓国人留学生の大半がイングリッシュネームを持っていました。なぜだか想像つきますね。
例えば皆さんが良く知っているキム・ヨナさん。
韓国人の人達はヨンアと発音するそうですね。ただそのヨンアってのもカタカナでそのままヨンアなんじゃなくて、母音にひねりが入ります。ってわけで発音しにくい。だから当時は韓国人留学生の多くがイングリッシュネームを持っていました。
だけど私のクラスで一人だけ、頑なにイングリッシュネームを持つことを拒む韓国人女子生徒がいました。ソウジュンという名前でした。もちろん実際の発音はソウジュンじゃないけど、カタカナで書くと一番実際の発音に忠実なのがソウジュンってだけです。
講師達も彼女の名前が正しく発音できず、「じゃあそこから先を、ソウジュン読んでください」とあてると、"No, it's ......"(「そうじゃなくって・・・」)と訂正されるのです。だけど講師は誰一人として正しく発音できませんでした。
私も正しく発音できなかったので、話しかけるたびに訂正されていました。そしてついにある日、訂正するのも面倒臭くなったソウジュンは、私に匙をなげました。
「もうジャネットでいい!」
その日から皆彼女をジャネットと呼ぶようになりました。楽ちーん。めでたしめでたし。
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