さすがに「アイドントアンダースタンド」みたいなカタカナ英語だと通じないと思いますが、私はふりがな推進派です。ウィキペディアの国名カタールのページを見てください。
ふりがなで表しきれていない音も確かにありますが(語尾のrなど)、こんな感じでもいいと思います。
単語を覚えることが目的なら割り切ってふりがなで覚える
子供英会話スクールで担当していた英検コースでは、読み方が覚えにくい単語の上にはふりがなをふらせていました。長い目で見たら発音記号を書かせるべきなのですが、そのコースの目的はあくまでも「英検に合格する」ことです。効率よく覚えるためにはふりがなでOKということにしていました。
巷では「禁断の手段」といわれるカタカナ発音。しかし、問題なのは、カタカナ読みの振り方であり、正しい読みを振れば、ネイティブにも十分通じる発音が可能だ。
この書籍だったかどうかは覚えていないのですが 、余計な苦労をせずに必要最低限のやりとりはカタカナ読みで覚えてしまえ!という書籍がありました。メーカー勤務時代にエンジニアの方が持っていたのですが、こんな感じだったんですよ。
"Could you speak up a little?"
クッジュスピーカッパリロ?
「もう少し大きな声で話していただけますか?」
これを見た時目からうろこが落ちました。
そうそう、これでいいんですよ。空耳英語万歳。だって英語を覚える目的って人それぞれですもの。
英語で食べているわけではない。仕事で使うだけ
エンジニアの人は「英語で食べて行こう」と思っているわけではありません。
彼らは世界レベルで通用する技術と知識を持っていて、それを駆使して海外の人達と働くためのツールが英語なのです。IT用語なんてほとんど英語ですから、私よりも彼らのほうがよくわかっているのです。ただし意思の疎通をはかるためにその専門用語を含めた言い回しが知りたいだけで、専門用語をパズルのピースにたとえると、それをつなぎあわせる糊としての英語が必要なだけ。英語そのものを磨く必要なんてないんですよ。
そしたらカタカナ英語で十分じゃありませんか?英検コースと同じです。「会議の内容がわかるようになればいい」「海外からの出張者とやりとりができればいい」という具体的な目的があれば、効率よく覚えられるふりがなでいいのです。
ただしふりがな=日本語ですから、日本語にはないLとRの違い、thの音、sh/si/ci/sciの違いは自分でわかるようにしておく必要があります。
<例>Citi Bank(スィティバンク)→ 日本人が発音すると「くそ銀行」(Shitty bank シティバンク)になってしまいます。
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