Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

blackは本当に不適切なのか

 
「blackという表現は不適切で、黒人達が聞くと侮蔑ととらえられます。African Americanを用いましょう」

私はこれを真に受けていた人間のひとりでした。だけどアメリカに暮らしていた時、そしてベースで働いていた時、"black"はしょっちゅうききましたし、私も「ああ、使っていいのか」という感じでTPOに気をつけながら、使うようになりました。確かに不適切であると考えられるシーンもあります。

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photo by mhaithaca


だけど不適切だからと言って、みんながblackと言っているのに、自分だけがAfrican Americanといい続けると、会話がしらけてくるのです。会話のカジュアル度を感じ取れない、トーンを感じ取れない人が会話の邪魔をしているっていうのかな。ファミレスで自分だけ気取って浮いている人みたいな感じ。

では不適切なシーンってどういうシーン?

これはイスラエル内務省大臣Silvan Shalom氏の妻、Judy Mozes氏が言ったジョークに関する、アルジャジーラ・イングリッシュのジャーナリストAhmed Shihab-Eldin氏のツイート。

人種差別的なジョークはこういうものでした。

「何をオバマ・コーヒーと呼ぶか?それはブラックで弱い」

weakはコーヒーの「薄い」にも使われる単語なので(「濃い」はstrong)、それにひっかけたシャレみたいなものだったのでしょう。「オバマ・コーヒーは薄いブラック」という、ただコーヒーに例えた軽いジョークのつもりだったのかもしれませんが、Judy氏は自分の投稿が物議を醸し出したと知って、こう言い訳しています。

「オバマ大統領、私は他の人から聞いた不適切なジョークを書くべきではありませんでした。私が人を好きになる時、その人の人種や宗教は関係ありません」

I heard=(他の人から)聞いた、とつけることで株を下げましたな・・・。
ではオバマ大統領の妻・ミシェル夫人がレストランでこんなジョークをいっていたらどうなったでしょうか。

"Can I have a cup of coffee? I like it black and strong, just like my man."

「コーヒーをいただけますか?私の愛する男性のように、ブラックで濃くしてちょうだい」

極端な例ではありますが、人種差別的なジョークとはとらえられないでしょう。なぜなら

  1. ミシェルさんはオバマさんの身内である
  2. ミシェルさんも黒人である

結論:黒人以外の人種も、TPOを考慮していればblackという表現を使っても問題はない。

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