先日ベースに行った時の話です。 若くてぴちぴちした集団がゲートでIDチェックを受けようとしたところ、チェックを担当するセキュリティがそのうちの二人に脱帽するように言いました。(ゲートを通過する際は、ヘルメット、帽子、イヤホンをはずすことになっています。ゲートを通ったら元に戻せばよいだけです)
最初は日本人のセキュリティが声をかけたのですが、しかとされたので、続いてアメリカ人のセキュリティが注意したのです。 すると帽子をかぶっていた方の一人が過剰に反応して「なんで?なんでなの?!」とゲート通過時の脱帽の必要性なんてないわ!と英語で論じ始めました。大きな身振り手振りもつけて。
その他の子達は大人しくしていますし、セキュリティは日米両方ともあきれ返っています。
演説をしていた女は「ああ、友達だけじゃなく後続の人達も私の英語を聞いているわ!しかもこのセキュリティ、『この日本人なかなかやるな』って思ってるはず!」と思っていたことでしょう。完全に自己陶酔し始めていました。
だけどアメリカ人のセキュリティは淡々と「申し訳ないけれど、こちらのお願いを聞いてもらえないようなら通せないよ」いうばかり。そして女はヒートアップ。気持ちよさそうに英語でまくしたてますが、内容が薄い。
帽子がその日のコーディネートの最も重要な部分でこだわっているとしても、こんな時くらいは脱帽するでしょう。そういうことがさらっとできることだってファッションの一部じゃありませんか。常に頭の上に乗っけておきたい沙悟浄じゃあるまいし。
私って英語ペラペラでこんな風に論理立てて喋っちゃうの♪と思っているこの女は、周囲から見たらただのサイコ・ビッチなんですけどね。やっぱり大切なのは何語を喋るか、ではなく何を喋るか、ですね。
「何を話すか」で、あなたの印象は大きく変わる!