茶豆湯閉店以来、新しい心のオアシスを発見したと過去に書きましたが、今日はもう一つのオアシスについて書きます。過去に一度このブログで紹介していますが、お店の名前は出しませんでした。今回もお店の名前は秘密♪でもまあ画像を見れば、横須賀市民ならどこのお店なのかすぐわかります。
喫煙可のお店なので、どうしても煙が気になる人には向かないお店です。混みあっている時は結構きつい。だけどそれを我慢してでも通いたくなるくらい雰囲気が好きです。
周囲の雑談すらBGMになる
このお店の不思議なところは周囲の雑談がまったく気にならず、むしろ心地よい感じすらするというところです。チェーンのコーヒーショップに行くと、周りがうるさくてヘッドホンをして音楽を聴いてもかき消せないということがあると思いますが、このお店は静かなBGMと雑談が溶け合っている感じ。そして肝心なコーヒーも紅茶も芳香で、自分が注文したものを淹れてもらっている間、その香りを楽しみながら心の中でその喫茶店を「小さな天国」と呼ぶのです。
(画像はハムトーストです。本来なら海苔ときゅうりも入っているのですが、きゅうり抜きでお願いしますと言ったら海苔も抜かれました。多分きゅうり抜きなら海苔を入れたところでハーモニーは奏でられないのでしょう)
周囲の雑談の声が気にならない理由の1つとして、お客のほとんどが常連客であると言う言うことが挙げられます。マスターやそれからママとお話をしにカウンターでコーヒーを飲むお客さんが多いため、お店側がこういう人に来てほしいなと思う、狭く深い、太い客層をがっちりつかめているのでしょう。茶豆湯のようにお客を選ぶ店と言うのでしょうか。ですからこのお店に来る人と言うのは以下のようなお客さんはいないと思います。
まずイタリアにて
— BenciVenga Kasumi🇮🇹ローマ (@RomaITALIA) 2018年10月9日
「注文せずに居座る」なんてことはできない。
トイレ1つ借りるにも
カフェ1杯飲む(何か一つ買う)これが大人の常識。
マツコ・デラックス氏がカフェで注文しない客を「もう終わりだこの国」と批判したことは正しいか?(東龍) - Y!ニュース https://t.co/JVKAAJs1I6
こういうツイートをシェアすると「こんなことくらいでギスギスしやがって」とか「団体で来てちゃんとお金を使うんだから1人ぐらい何も頼まなくてもいいじゃないか」という人が出てくるでしょう。だけどお店にしてみればそのその1人がどんどん増えていけばやはり迷惑でしょうし、客としてマナー違反です。
店主が面倒臭くない
このお店の他にもコーヒーがとても美味しい喫茶店があるのですが、店主のこだわりが強すぎてちょっと居心地が悪いなぁと感じるのです。例えば飲み物を頼むと「コーヒーをよくわかっていらっしゃるお客様ですね」と言われ、そこから店主がコーヒーへの愛やこだわりを語り始めるのですが、コーヒーをよくわかってないと来ちゃいけないのかなって思ってしまう空気が漂うんですよ。
だけどこの記事で紹介している喫茶店はそういう空気がまったく感じられず、居心地がよいのです。茶豆湯同様店内の様子が外から見えない分、最初はとても入りづらかったけど、ドアの向こうにはとても素敵な空間が広がっていました。思い切ってドアを開けてよかったと思えるお店です。
その素敵なお店は明らかに不要なものを削除して脳内のハードディスクをデフラグするもよし、読書するもよし、ただひたすらぼけっとするもよし。最近このお店で読んでいる本はこれです。
面白い。戦後生きていくために男に媚び、その男の紹介で比較的よい仕事に就いた母。その母が今度は進駐軍の中佐に囲われる。母の女の部分を見て娘(主人公)が持つ不快感や嫌悪がすごくよく描かれている。乃南 アサ の 水曜日の凱歌 を Amazon でチェック! https://t.co/zeUSFWhxT5 @さんから
— アベマリア (@m_insidethegate) 2018年10月16日
至福のひと時です・・・。
営業時間
定休日は水曜日で、その他にも不定で2,3日お休みがあります。営業時間はマスターがお客さんと雑談しているのを盗み聞きして知ったのですが、2018年10月15日現在ラストオーダーは17時。ということは18時には店じまいをしたいということでしょう。
喫茶店関連記事:新しい心のオアシス - Inside the gate