「自分自身が媚びるのも嫌だし、上司やお局に媚びている同僚を見ていることすら嫌。そんなことをするのは日本人だけ」
そういう社会から逃げたいと思っても無駄です。横須賀基地のゲートの向こうでも、やっぱりいろいろあります。媚びなくてもやっていけるほど、雇用主にとって価値ある人材でもない限り、ある程度くだらないパワーゲームにはつきあわなくてはなりません。ただし・・・
うつ病になったり自殺したりするまで思いつめるのは日本人だけ
横須賀基地の従業員は、日本人、アメリカ人、フィリピン人がほとんどです。
だけどその中でもうつ病になったり、自殺するほど思いつめるのは日本人従業員だけでした。
フィリピン人従業員の場合
彼らも人間関係に悩んで一時期笑顔が消えることもありましたが、やはり彼らは直接話し合うことを恐れません。
confrontationを恐れる国民といわれる日本人と異なる点ですね。
「いくらあの人が意地悪だからって、同じ人間だから。命までとられはしない。これで直接話してだめならあきらめるよ。他の仕事が見つかるまで我慢する。お給料がもらえればそれでいいよ」
もちろん直接対決(ただし上司をはじめとする第三者立ち合いのもとで行う)は、彼らにとっても勇気のいることでした。だけどずっと我慢し続けていたら、敵はつげあがるだけということをわかっていました。面と向かって話し合うことを避けて我慢し続ける道は、彼らは選ばないのです。
アメリカ人従業員の場合
性別にもよります。男性はハラスメント判定に対して繊細ですからね。
例えばアメリカ人男性の場合、あるフィリピン人女性従業員の勤務態度に対しストレスを感じていました。私も同じようにストレスを感じていた一人で、ある日本人とそのことで話をしました。彼女は当然気分を害しましたよ。
私に愚痴り続けるアメリカ人男性従業員達に「陰で言っているくらいなら本人に直接言ってみたら?」と言ったところ「泣かれると困るから言えない。僕はそういうことを伝えるとしたら、かなりダイレクトな人間だから。君はいいよね。衝突したとしても、同性だからハラスメントに見えにくいだろ」と言われました。
ただ相手が同性の従業員の場合、上下関係を越えて言い合っているのは、男女問わず見かけました。ベースの中ではありますが、ここが「上司の命令が絶対」の軍隊とは違うところです。
ここまで書いたら、なぜ日本人が自殺するまで思いつめるのかわかったでしょう?人間関係で悩み始めた場合、それが「まあ職場の中だけだから」と割り切れる範囲を超えてしまったら、どこかでその問題の原因となっている人との対峙は避けられないわけです。
だけどそれをせずに、「上辺だけとりつくろった和」の下でもがくことを選び、その上辺ですいすい泳いで好き勝手やってる人間をつけあがらせるから。
Life gets better when you stop giving a f**k.
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