ベースで働く前、都内にある小さなアメリカ資本の企業で唯一の日本人スタッフとして働いていた時期があります。外部の方々とのミーティングがある際は、アメリカ人の上司がドーナツやペイストリーを買ってきて、私達はコーヒーを用意しました。
photo by malik ml williams
日系企業だとなんとなくすすめられても飲みにくい、食べにくいっていう雰囲気がありますよね。でも私が勤務していたアメリカの企業は、さすがに仕事の話をしている最中にもりもり食べる人は、外部から来た人の中にも社内にもいなかったけど、コーヒーはミーティング中も皆気軽に飲んでいたし、「それではブレイクとしましょうか」の一言とともに、皆がドーナツに手を出して小腹を満たし、仕事とは関係のない話をしながら気分転換をしていました。
この様子を見ながら「多分自分はもう普通の日系企業では雇ってもらえないだろうな」と思いました。
日系企業って何か出されても辞するのがマナーみたいなところがあるじゃないですか。自分はそういうところで生きていって幸せなのかなぁって思ったのです。
食べたら「なんて不躾なんだ」と思うくらいなら、最初から出すなよ。テーブルの上にすら置くなよと思ってしまうような自分は、完全に日系企業ではアウトサイダーになってしまったのだ、と思いました。
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