横須賀基地の飲食店で接客業(ウェイトスタッフ/バーテンダー)に就いているとチップをもらえることが多いです。
飲食代金よりも高いチップをつけてくれたお客様には「いったい私/僕のサービスのどこにそれほど喜んでいただけたのですか?」と聞きたくなるような場面にもたくさん遭遇します。逆に嫌な客、面倒な客にも遭遇します・・・いろんなお客がいるのは、ベースの中も外も一緒。
そういう環境に慣れてくると、当然欲が出てきます。どうやったらもっとチップを稼げるかなぁと。だけど稼ぎたいと思ったら、チップをもらおうと思わないこと。きれいごとのように聞こえますが、これは本当。お金は絶対にあとからついてきます。
バーテンダーの場合、外見と英語力がウェイトスタッフよりも大きく関わってくるでしょう。なぜならバーテンダーはバーカウンター越しに接客をしますよね。しかも横須賀基地と言えば客層の多くがアメリカ人男性です。当然可愛い女の子、綺麗な女の子はチップを多めにもらえます。もちろんflirt目的ですよ。
flirtってどういう意味?
英辞郎の訳だとちょっと本来のflirtのニュアンスが伝わりにくいのですが、会話文として例をあげるとこんな感じです。
ある男性客が女性バーテンダーにウィンクしましたが、そのバーテンダーは軽く受け流しました。もちろん男性客のプライドは傷つけられて、少し気分を害してしまったようです。
この男性客が一週間後に再度来店した時のことです。女性バーテンダーはこう話しかけました。
「浅草は楽しめた?」
男性客は女性バーテンダーが自分との会話を覚えていることに驚きました。ウィンクをスルーされたから、てっきり自分に興味なんて持ってくれていないと思っていた女性バーテンダーが覚えていたのですから、嬉しいですよね。
「僕と話したこと、覚えているの?」
「もちろん覚えているわ。それじゃドリンクも前回と同じように作ってもいい?」
「ドリンクの好みまで覚えていてくれているんだ・・・・(ハート)」
「もちろん(だって仕事だもん)♪」
別に変に媚びたりいちゃいちゃすることがflirtなのではなく、たったこれだけの会話で「僕は特別」と異性に思わせるやりとりがさらっとできること。上級者は「え?今もしかしてflirtしてる?」というぎりぎりのところでキープして、相手をいい感じに困惑させます。
というわけで、flirtするならやはり可愛い子・綺麗な子がいいに決まっていますから、そういう女性バーテンダー達はチップの額も多くなります。彼女達はflirtが仕事の一部みたいなものですが、客によっては他の客と軽くflirtしているバーテンダーを見て、やきもちをやく人も出てきます。
やはり英語力は必須。接客する上で最低限だと思います
ウェイトスタッフとバーテンダーでは使う英語のカテゴリーがまったく異なってきますが、ベースで接客業に就こうとするならば英語力は人間性の良さに次いで必須の資質だと思います。
ウェイトスタッフならば客の要望をきき、それを提供するために英語を理解し、話せることが必要です。
バーテンダーならば、客とバーカウンター越しにコミュニケーションをとりながら、お酒を楽しんでもらうのが仕事であるため、エンターテイメント性が要求されますから、より幅広いジャンルを英語でカバーできた方がよいでしょう。
だけど英語だけで考えると、ネイティブスピーカーにはかなわないんですよね。ではノン・ネイティブスピーカーは何を磨いてお客に楽しんでもらうか。それはまた他のポストに譲りたいと思います→ 公開しました お客様に会話を楽しんでもらうためにノン・ネイティブスピーカーが磨くべきもの - Inside the gate