Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

米兵と結婚してうまく行っている女性達が持っているもの

 
この人は他の人と結婚してもうまく行っただのだろうな、と感じる美女Kさんについて書きたいと思います。
Kさんのご主人は横須賀基地所属の米軍兵士です。

http://www.flickr.com/photos/49842283@N04/8118633087

photo by Skley

今日本では離婚率が高くなっていますが、国際結婚においてはさらに高くなっています。ベース、そしてその周辺を見回してみても、シングルマザーの日本人女性はたくさんいます。
結婚の頭に「国際」の二文字がついただけで、本質は普通の結婚とたいして変わらないと思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに他人同士が苦楽を共にするということに変わりはないのですが、ここが大きく違うなぁと思うのは、特に結婚相手が米軍関係者の場合、世界中を転々とする生活を送ることになるということです。

女性は夫について世界中を回りますから、キャリアの形成が難しいのです。だけどKさんは、キャリアと呼べるものには程遠いとわかっているような仕事でも応募して、年とともに経験を積み重ねることを怠らない美しい女性でした。働かなくても十分暮らしていけるにも関わらず、です。

夫の新しい駐屯地が日本になった場合、妻達の就業先の選択肢はベースの中の仕事です。その狭い世界の、限られた選択肢の中から選べといわれたら、贅沢は言っていられないのです。
そのうえ日本駐屯組は諸手当てが恵まれていますから、働かない主婦はたくさんいます。だけどKさんは「働く」ということを選びました。

"I just don't wanna be an old woman with nothing to offer."
「提供するものが何もない(=これといって強みがない)、ただ年をとっただけの女になりたくないの」

 

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年とともに積んできた経験は評価されます。だけどネイビーの福利厚生の上にあぐらをかいて、ぼけえっと年だけとっていったらどうなるか、彼女はわかっていました。An old lady with nothing to offer.....
社会で取り残されないために、仕事をし、自分で稼ぎ、精神的・経済的に自立する。
Kさんは美しい女性です。だけど彼女の美しさは、ご主人が彼女を選んだ理由の一つにしか過ぎません。おそらくご主人は彼女のこういう自立心を評価して「この女性なら世界中転勤することになっても、大丈夫だろう」と思えたのではないでしょうか。

ネイビーワイフ達の中には、ジャンクフードを食べてネットサーフをして夫の帰宅を待つだけの女性達も大勢います。ベースのお店でしか売ってないであろうと思われるほど大きなサイズにデニムをはき、のっしのっしと歩く姿を見ていると、人間としての進化を放棄した生き物のようです。彼女達は米兵と結婚した時に、おそらく自立心をどこかに置いて来てしまったのです。

育児や介護のために社会から離れてしまうのはしようがないことですから、そういう場合は別として、自立心を失ったネイビーワイフ達は、きっと社会人として錆付いていくのだと思います。それが社会復帰をより難しくする。


Married to the Military: A Short Story Collection Sharing the Everyday Joys & Struggles of Military Wives

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