来日したてのアメリカ人に街を案内していると、こちらが「こういうものを撮影してソーシャルメディアでシェアしたがるんだろうな」と思うものと、実際に彼らが目を輝かせて撮影するものにギャップがあると感じます。
先日アメリカ人数人と出かけた時の様子を例にとってみます。
例)「こういうものを撮影したがるんだろうな」と日本人である私が考えたもの
横浜に住んでいる人ならわかると思うのですが、夕暮れ時~夜の大岡川沿いってすごくいい雰囲気なのです。
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かつては外国人娼婦達が立ち直引きをしていたこの川沿いですが、10年以上前に警察によって浄化され、その後はお洒落な飲食店も現れて現在は独特の雰囲気を醸し出しています。
また川沿いには多くの桜の木が並び「満員の通勤電車から花見ができる」という、自分自身に対しなんともまぁ悲しい慰め方をしていた頃もあったなぁと思い出しました。
こういう情緒あるエリアを撮影したいだろうなぁと私は思っていたし、もちろん彼らは撮影していましたが、一番反応が大きかったのがこれ。
例)実際にアメリカ人達が興味を持ち、喜んで撮影していたもの(1)
それは漫画喫茶。
「これは日本だからビジネスとして成り立つ」と言って面白がって撮影していました。
アメリカ人男性:「洗濯もできてシャワールームもあって、しかも個室でインターネットができるし爆睡してもよし。食事もできてこの料金」
アメリカ人女性:「同じ形態のビジネスをアメリカでやろうとしたら、そのお店は1週間もてばいいほうね」
アメリカ人男性:「俺もそう思う。1週間が限度」
なぜ1週間が限度かわかりますよね(笑)。
ドラッグディーラー、客を引き連れた売春婦達が常連客になってしまって店はあっという間にめちゃくちゃにされ、利益が出ないからです。
ちなみに三笠通商店街のマンボーは「朝まで時間をつぶせて便利」という理由から、門限までにゲートに戻れなかった兵士達に好評です。
あと他にはかに道楽のシンボルであるあの大きな動く蟹も撮影していました。
例)実際にアメリカ人達が興味を持ち、喜んで撮影していたもの(2)
DVD鑑賞ができるスペースも彼らにとっては謎だそうです。
「なぜDVDを自宅で鑑賞しないのか?」
「多分鑑賞といってもポルノなんじゃないの。自宅だと自慰行為ができないからこういうところでするんだよ」
「自宅ならちゃんとプライバシーがあるだろう」
「奥さんがいるから難しいの」
「妻帯者もこういうところにくるのか!でも妻がいるなら金払ってスペース借りてまで自慰行為に及ばなくてもいいだろう(妻とすればいい)」
「レスになる夫婦が多いんだよ」
(青いフォントはアメリカ人男性、ピンクは私)
アメリカ人の夫婦にもレスになる人達は大勢いますが、さすがに処理方法としてDVD鑑賞スペースに行くということは選択肢に入らないのでしょう。
アメリカ人が興味は持たなかったものの、「日本のここが不思議」と思ったことについてはまた他の機会に記事にします。
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