Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

横須賀基地で調理士として働く場合、英語は習うより慣れろ、です


2015年8月3日現在、横須賀基地で調理及びフロア補助スタッフ(サービスワーカー) を募集していますね。

詳細は以下のリンクで確認できます。クリックして表示されたページで横須賀基地+技能・労務系にチェックを入れて「検索」をクリックすると、詳細ページに飛びます。

【携帯】

https://oubo.lmo.go.jp/oubo_pub_smp/keisai/keisai_itiran_search.aspx?key=202215223050#btnSearchExcute

 【PC】

https://oubo.lmo.go.jp/oubo_pub/keisai/keisai_itiran_search.aspx?key=202215223050

 

http://www.flickr.com/photos/38074293@N00/3255588892

photo by bass_nroll

求められている英語力は初級とありますが、「英語力を証明するものの写し」の添付が求められていないところを見るとやる気でカバーできる程度のものだと思われます。実際にサービスワーカー/クックの人達の仕事を見ていて感じたことは、とにかく英語は習うより慣れろ、です。英語力は、それほど重要ではない。それよりも周囲とうまくやっていくための人間性と、仕事を覚える早さ、仕事の質=クックとしてのスキルの方が大切です。

アメリカ人の注文の仕方は細かい

英語の試験で点数をとるなら勉強が必要だけど、現場で使われる英語は、わかりやすい傾向や対策といったものはありません。なぜならあなたが関わるのは試験ではなく「人間」だからです。人間はテキストブックどおりには動いてくれないし、またその通りに喋ってもくれません。またキッチンで働くため、使われる英語は飲食に関する単語や表現ばかり。これらは働いているうちに、やる気のある人ならすぐに覚えられます。

この空席は就業場所が「各クラブ内のレストラン」とあります(これまたロシアンルーレット的な・・・)。米軍基地内のレストラン=アメリカのレストランですから、サービスワーカー/クックにとって一番大変なのはメニューどおりに作っていればよいのではなく、オーダーが細かいということです(特に黒人のお客さん)。
クックは直接接客することがないから、英語がそれほど話せなくてもよいといえばそれは事実なのですが、チームメイトとのやりとりにおいてどうしても英語が欠かせません。

  • サイドにつくアスパラをブロッコリに変えてくれ
  • オニオンリングはいらないからマッシュドポテトの量を多くしてくれないか
  • ピザはチーズを多め。半分にピーマン、マッシュルーム、ペパロニを乗せる
  • グリルされたオニオンではなく、フレッシュオニオンを乗せてくれ

こういう「いちいちこまけーな!!!!」というキッチン泣かせのカスタマイズがオーダーに含まれていることが日常的で、注文をとったウェイトスタッフはそれを端末でキッチンに飛ばしてきます。オーダーがプリントアウトされて、それを手に取ったあなたは「????」となることでしょう。
またそのpreferenceがめちゃくちゃな時があります。「これは何語?!」みたいな時です。

インターナショナルなウェイトスタッフ

ウェイトスタッフの国籍は様々です。その人達がオーダーを取って飛ばしてきますから、preferenceに使われる食べ物/調理方法が端末内のメニューにあればそれを押すだけでよいのですが、メニューにない場合、ウェイトスタッフが手入力してきます。
ネイティブスピーカーのウェイトスタッフなら何の問題もなく英語で入力してきますが、ノンネイティブスピーカーの国籍のウェイトスタッフの場合、スペルミスなどが多いためオーダーをとった本人に要確認です。
日本人のスペルミスはローマ字読みをそのまま手入力してしまったためのミスなので、同じ日本人同士なら、何のことを言っているのかすぐにわかるはずです。

例)

  • basil → baziru  
  • medium → midiam


よく使われる表現

私がベースに勤務していた頃に使われていたmicrosというシステムが今でも使われているのかわかりませんが、多分今でも使われているんじゃないかな。microsでよく使われる用語があります。

  • sub with Aという食べ物:「(~を)Aに変えてくれ」
  • as appetizer:「前菜として出す」どんなに混雑していても「これだけは早く出せ!」ということですから、キッチンを混乱・戦場に陥れる用語でもあります
  • no.....:「・・・・は入れないで」sub with Aと組み合わせて入力されることが多い。
  • on the side:中に入れずに、サイドにつけあわせてね(ドレッシングやソース、香味野菜など)
  • see server:オーダーが細かすぎて手入力していられない。ウェイトスタッフとクックで直接確認しあう。

習うより慣れろ、の理由がおわかりいただけたでしょうか?肩の力を抜いていきましょう。どんなに綿密な事前準備よりも、一つのミスから学ぶことが大きいのは、ベースの外でも中でも同じことです。メモはしっかりとりましょうね!


横須賀基地調理及びフロア補助スタッフ(サービスワーカー)の空席に関する詳細情報 2015年8月3日現在

日本語サイトよりもさらに詳しい情報を見ることができます。

JN Yokosuka Region

(空席広報番号CRAY-FR-HPT-SWY-03-15で検索)

面接対策としてPCに保存しておくか、プリントアウトして保管しておきましょう。

サービスワーカーよりも等級の高いクックの仕事の募集もありますね(空席広報番号 CRAY-FR-HPT-27-15)。この空席はロシアンルーレットではなく、就業場所がCPOクラブと決まっています。

CPOクラブ:確かあそこで働いていた人が、「うちはfreight elevator(貨物運搬用エレベーター)がないから、パーティーシーズンはコックとウェイトスタッフが軽く死ねるほど大変」とこぼしていました。
米軍基地のパーティーシーズンは、客は楽しいだろうけれど、どのクラブでも奉仕する側は大変ですよ。サービス・チャージがもらえるので、若干稼げますけどね(関連記事:【横須賀基地】ウェイトスタッフだけではなく、調理士もチップをもらえます - Inside the gate
クラブの格付けについては 横須賀基地内のクラブの格付け - Inside the gateをご覧ください。


仕事の等級は、この記事で紹介した空席に限ってはサービスワーカーが2-2、コックが2-4スタートとなっています。時給では40円の差です。

 
仕事の等級については米軍基地で働くにはどの程度の英語力が必要なのか - Inside the gate

をご覧ください。



「正職員になるには?」「応募から採用までどのくらい時間がかかるの?」といったことは以下のカテゴリーを参考にしてください。

米軍基地で働く カテゴリーの記事一覧 - Inside the gate