Inside the gate

米海軍横須賀基地でお仕事をしたいと思っている人達のためのサバイバルガイド。情報が古いということが玉に傷です。英語学習や異文化に関するエッセイも書いています。

検索キーワードを見て笑っている場合じゃありませんよ

アクセス解析をつけている目的は、ほとんどの方が解析結果のデータを参考に「自分のブログを魅力のあるメディアに育てるため」だと思います。
だけどその本来の目的を忘れ、ついつい検索キーワードを見てふははははと笑っているうちに、時間が経ったりしませんか?
検索キーワード一覧は、PCの向こう側にいる不特定多数の人達が抱えている悩みや疑問、欲求の羅列=人の心の中でもありますから、見ていて面白い、興味深いのは当然なのです。だけど最近気がついたのですが、笑っている場合ではありませんよ。

http://www.flickr.com/photos/51854924@N00/454213994

[http://www.flickr.com/photos/51854924@N00/454213994:title=photo by [ebarrera]]


例えば当サイトですと「米軍基地にはどうやったら入れるのか」といったことを検索してくる方が多いのですが、私自身そんなことを疑問に思ったこともなかったので、こんな記事でも誰かの役に立つのか、という発見がありました。早速その記事は少しでもわかりやすいようにと修正しました。
こんな風にあなたにとっての「あたりまえ」が他の誰かにとっての「助かった」「役に立った」なのです。

だからもしあなたが田舎町に住んでいて「ほんとここは何もないつまらないところだ」と思っていても、その町を訪れたことのない人がたまたまそこに行くことになり、事前に何かを調べたいと思って、あなたが適当に書いた記事に辿り着く可能性は非常に高いのです。そして「役に立った」と思うことだってあるのです。
大都市と違って人々の関心が集まらない小さな町に住んでいたとしたら、それを逆手にとればよいのです。大都市だとみんなこぞって記事を書くじゃないですか。どこどこで食べた●●が美味しかった、とかお洒落だったとか。

だけどあまり人が注目しない小さな町なら、競合相手が少ないので、あなたが書いた記事が検索結果のトップページに表示されて、誰かにクリックされる確率が高くなるのです。
例えば「●●(地区名)のクリーニング屋は営業時間がもうちょっと長かったらいいんだけどな」という記事を書いたとしたら、そのエリアでクリーニング屋を探している人の役に立つんです。その地区のことについての情報を求めている人はそう多くないため、アクセス数は少ないでしょうけれど、確実にあなたが書いた記事と誰かを結び付けます。人口1000人以下の寒村で発信した記事だって、インターネットを通じて世界に向けて発信されているのです。
あなたがそういう閉鎖的な田舎に嫁いでしまい、息苦しさや疎外感を感じているとします。「ここじゃ友達もいないしブログでも開設してみるか」とブログに書き始めたら、同じ悩みを持つ人とつながるかもしれないのですよ。
自分がインターネット上で発信していることが、思わぬところで誰かの役に立つってそういうことなんだな、と今更気づきました。アクセス数よりも大切なことがある。

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