日本のラテンダンスコミュニティの不思議なところ - Inside the gateという記事でこう書きました。
夫がトイレに行っている間に日本人男性が近づいてくると、飲み物を買いに行くふりをして立ち去るようにしています。なぜなら・・・・日本人男性とはあまりよい思い出がないのです。
今日はそのあまりよい思い出のない黒歴史について書きます。若い頃、六本木ではしごしていたのは以下の二カ所です。
1.EL CAFE LATINO
ここで過ごした時間は黒歴史でもないと思います。当時の客層ですが、とにかく若くて、コロンビア人の可愛い女の子がかなりいました(性格はきつい子が多かった!)。2Fでちょっと飲んでから1Fのダンスフロアで踊っていました。ここはサルサやメレンゲだけでなくラテンポップも結構かかったため、ペアじゃなくても気楽に踊れたので、ガールズナイトの時はよく利用しましたよ。
問題は次です・・・。
2. Salsa Sudada
ここは排他的な空気があって、常連らしき真っ黒いおばさん達が陣取っているコーナーがあり、踊っている客を見ても明らかにレッスンを数年とっているような日本人の男女が多かったです。
おばさん達については以前ちらっと触れました>>小麦色の肌を20代であきらめてよかったなと改めて思う理由(1) - Inside the gate
このクラブは基本的に皆ペアになって踊っていました。知らない人とがんがん踊るのです。日本人のおじさん達の中には教祖様みたいな存在の人(=踊りのうまい人)がいて、その人に声をかけられて「断ってはいけない」という思い込みから踊りましたが、技みたいなのをかけてくるんですよね。それがわからなくて呼応できないと「踊っててもつまらない女だな」というリアクションをされることもありました。
あまり好きでもない人とはただでさえ踊りたくないってのに、なんであんたみたいな男にえらそうにされなきゃいけないの?と思った私は、「声をかけられたら踊らなくてはいけない」という思い込みから解かれて、見ていて一緒に踊ってみたい人とだけ踊るようになりました。
レッスンが新興宗教の集いみたいで怖い
私はこのSudadaというお店で、開店前に行われるサルサのレッスンを一時期とっていました。レッスンですから当然インストラクターがいますよね。サルサはペアダンスなので、インストラクターは見本を見せる時に皆の前で自分のパートナーを務めてくれる生徒が必要です。
そのパートナー役にはだいたいレッスン受講歴が長くて上手な生徒が選ばれるのですが、インストラクターが教祖様だとすると、このパートナー役の生徒は教団幹部として崇められるのです。レッスンが終わると幹部の周りに集まって「どうやったらそんな風に踊れるようになるんですかー?」と聞いてちやほやしなくてはいけない空気が流れます。ださい(笑)。こうして私はレッスンから心がすぐに離れてしまいました。でも無駄な投資だったとは思いません。なぜなら基礎がわかっているとやっぱり踊っていて美しく見えるから。女性は特に大切だなぁと思いました。でも当時のサルサのレッスンって本当に宗教っぽかった。総本山はOL Ryoko(当時。現在はRyoko)さんだったと思います。
外国人男性インストラクターは日本に寄生するヒモ
外国人男性インストラクターの周りには常に年増の日本人女性達がいました。皆さん上級クラスの生徒でしょう。そして私が驚いたのは、クラブでの支払い(ドリンクなど)はすべて彼女達がしていたということ。私が見たのはそれだけですが、おそらく普段から貢いでいるのでしょう。そして「私はインストラクターと一緒に時間を過ごせる側近」と満足していたでしょうから、おそらくwin-winの関係。ATMとしてだけでなく、トイレとしても利用されていたのではないかと思いますが、それですら彼女達にとっては幸せだったと私は想像しています。外国人男性インストラクターがすべてそうだとはいいませんが、やはり日本に寄生しているヒモみたいな人は多かったです。
番外編
一度だけ行って二度と行かなかったバー Caribe
サルサバー カリベ(Caribe)【サルサダンスレッスン教室・初心者歓迎/東京・六本木】
ここは本当に上手な人しか踊っちゃいけない感じのする、敷居の高いお店でした。居心地が悪いのなんのって。インストラクター達が仕事帰りに立ち寄るお店なんだから当然ですよね。だからせっかく行ったのに全然踊らずに、プロ(インストラクター)達が踊るのを眺めていました。ショーを見ている気分になりました。
以上、今からもう15年も前のことですが、日本のラテンダンスのコミュニティから少しは宗教っぽさが消えたことを祈ります。
夏になると聴きたくなる・・・